作間龍斗ら「2023年ブレイクしそうな男性若手俳優５人」エンタメライターが注目した、彼らの“突出した魅力”とは？

青木 柚（あおき・ゆず）

青木さんがメインキャストを演じている『モアザンワーズ／More Than Words』（2022年に配信されたAmazon Prime Videoのオリジナルドラマ）は、京都を舞台に男女４人の10年間を描く青春ラブストーリー。青木さんはこの作品で、ふわふわと優しい高校生の槙雄が、幸せな恋の果てに絶望と孤独をさまよい、大人へと踏み出すまでを繊細かつ丁寧に演じています。

筆者は槙雄の人生に重なる経験はほとんどないのに、槙雄の感情が毛細血管にまで染み込んできて、彼の10年間を疑似体験したような錯覚に陥ってしまいました。この異常体験の原因を考えると、青木さんが演じる槙雄の解像度がとにかく高いから。青木さんは他の作品でも、監督がどんな作品を作りたいのかを高感度のアンテナでキャッチして、自身の肉体を通して最適解を表現しようとする、いわゆるカメレオン俳優タイプ。槙雄とNHKテレビ小説「カムカムエブリバディ」の桃太郎が同一人物と知って驚いた、というたくさんの声にも納得です。

芸術性や作家性の強い作品に呼ばれることが多いので、青木さんの出演作が海外の国際映画祭で受賞する日もそう遠くないはず。2023年も、２本の主演映画、『まなみ100％』と『神回』や、DMM TVで配信されるオリジナルドラマ「EVOL(イーヴォー)」（カネコアツシ原作）など、出演作が早くも目白押し。こちらのドラマ仕立ての２本のCMでも青木さんの魅力が存分に発揮されているので、気になった方はとりあえずチェックを。