奥野瑛太(おくの・えいた)
『SR サイタマノラッパー』(09)のMC MIGHTY役で鮮烈なスクリーンデビューを果たした36歳の奥野瑛太さんは、その後も膨大な本数の作品に出演し、日本の映画やドラマを支え続けています。2021年のドラマ「最愛」で演じた、主人公(吉高由里子)の兄役を記憶している人も多いのではないでしょうか。
2022年は『ラーゲリより愛を込めて』や『グッバイ・クルエル・ワールド』、Netflix「今際の際のアリス」といったオールスター作品に立て続けに出演、特に『グッバイ〜』では共演者からも絶賛される際立った存在感を放っています。
奥野さんの魅力は、熱量で突っ走っているように見せつつ、実は緻密な演技プランを表現する高い技術を持ち合わせているところ。そして2023年はいよいよ、『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(’12)以来10年ぶりとなる奥野さんの主演映画『死体の人』が公開されます!
遠藤憲一さんを彷彿とさせる眼力の持ち主ゆえ、無頼な人物を演じることが多かった奥野さんが、ほぼ死体役専業の売れない俳優役を、抱き締めたくなるような愛らしさで演じています。一般的なイメージを覆す新境地にして、奥野瑛太という俳優の引き出しの多彩さをさらりと魅せる代表作が誕生しました。
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