人生という物語と幸せ
さて、映画の話が長くなりましたが、ここで「人生という物語」についてお話させてください。
理由は割愛しますが、私たちの脳は私たちの体験を物語として体験しようとします。したがって、私たちはみんな自分という物語の主人公です。
あなたが生きてきたこれまでのすべてを、そしてあなたが生きていくこれからのすべてを、あなたの脳は物語として認識しています。
この物語が整わなければ、私たちの脳、すなわち心も整いません。たとえば、あなたにも「何をすればいいの?」「どうしたらいいの?」と途方に暮れた時期はありませんでしたか? その当時、とても苦しくはありませんでしたか?
そうなのです、私たちは物語を見失うと苦しくなるのです。だから自分の物語を常に描き続けることが大切です。
そして、物語には「今日の昼食という物語」などの小さな物語もあれば、「職業人としての生き方」「父の娘としての生き方」などの大きな物語もあります。私たちは同時に複数の物語を生きてもいます。いずれにしても、これらの物語を望み通りの形で完結させられたら……多くの方が幸せを実感できるのです。
さあ、あなたの物語を整えましょう!!
再び映画のアンの話に戻りますが、アンは余命2ヵ月における10の物語を描きました。そしてその物語を一つ一つ望み通りに実現させました。アンの人生をシンプルに不幸だった……と言いにくい理由はまさにここです。仮にたった2ヵ月の命であっても、物語を描き、完結させることでその中に幸せを見つけることもできるのです。
あなたの物語はいかがでしょうか。整っていますか? 今一つというところもあるかもしれませんね。かく言う私もまだまだ整いきれてはいませんが、日々、整え方を探しています。
ご一緒にあなたの物語を整えませんか? あなたがもっと幸せになれることは間違いないでしょう。
この連載では、物語を整えるヒントを引き続きご紹介していきます。コメントなどみなさまのリアクションもお待ちしています。さあ、ご一緒に物語を整えましょう!!
【漫画】ワニさんと先生の「人生の物語を整えよう」
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イラスト/池田マイ
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