一通り試座を終えての感想としては、メーカーやモデルによって驚くほど座り心地が違う! ということです。ちなみに、筆者は横川さんのおすすめと同じで、オカムラの「コンテッサⅡ」が1番良かったです。もし予算に余裕があれば、即決だったと思います。

専門アドバイザーに聞いた! ワークチェアの素朴な疑問


ここで横川さんに、ワークチェア選びにまつわる素朴な疑問に答えていただきました!

 

Q:ワークチェアとゲーミングチェアは明らかに用途が違うの?
A:大きな差はありません。メーカーでは、実は用途を具体的には分けていなかったりします。強いて言えば、ワークチェアはより長時間作業に向いているといえます。

 

Q:ショールームに来る人は、どんなお悩みを持っている人が多い?
A:現在の椅子が合わず、肩などの痛みで来られる方は多いです。また、コロナ禍で「とりあえず安い椅子を買ってみた」「ダイニング用の椅子で誤魔化していた」という方が、やっぱりちゃんとした椅子を買おうと思って来られるケースが多いですね。仕事のパフォーマンスも違ってきますし、未来の自分の身体への投資と考えて購入されている印象です。

Q:フットレストやオットマン(足を休めるための足乗せ台)付きのワークチェアもある?
A:ございます。エルゴヒューマン「プロ」のオットマン内蔵型などがそうですね。ただ、数はあまり多くないです。なので、オカムラさんなどが提案しているのが、別売りの床に置くタイプのフットレストです。

 

身長が低い人は足元が安定しなかったりするので、フットレストを置くと安定感が結構違ってきます。足が宙ぶらりんになったり、無意識に足を組んでしまったりするとむくみの原因にもなるので、当店でもフットレストの導入をおすすめしています。

Q:機能が多すぎて選べない! 最終的な決め手は?
A:やっぱり「座ってみた時の感覚」ですね。こればかりはお客様にしかわからないですし、値段が高いほどフィットするとも限りません。長時間のパソコン作業用であれば、ランバーサポートはお付けすることをおすすめしていますが、ヘッドレストは角度調整ができないので、合わないという方はむしろ付けないほうがいいということも。やっぱり、一度は試座いただくのが良いと思います。

オカムラ「サブリナ」のランバーサポート。

Q:自宅のワークデスクは、どんなサイズが定番?
A:ワークデスクはパソコンを開きながら、書類を置く余裕がほしいところです。横幅は120cm〜が多く、高さは72cmほどのものが主流ですね。最近はスタンディングでも仕事ができる電動デスクも人気です。

スイッチひとつでスムースに昇降する電動デスク。座り仕事に疲れた時、気分転換にも良さそう。

Q:ワークチェアには「チェアマット」を敷いたほうがいい?
A:フローリングの上で使う時は、チェアマットか毛足が短いカーペットを敷くことを推奨しています。メーカーさんもフローリングが傷つきにくいキャスターを出されていますが、絶対に傷がつかないというわけではないので。

フローリングの床は特に、チェアマットはないよりあった方が安心。

なるほど、とっても参考になりました……!

ショールームでの試座は、実際に操作をしながら機能説明してもらえるのが最大のメリット。個人的には、ワークチェアに搭載された機能を最大限使いこなすためにも、スタッフの方にお話を聞くのはマストだと感じました。

ネットのレビューを参考に買い物する方も多いと思いますが、ワークチェアは実際に座ってからの購入を全力でおすすめします! みなさんもぜひ仕事の相棒、とっておきのワークチェアを見つけてみてください。

※座り心地やフィット感には個人差があります。
※価格は参考価格です。オプションの有無、および実際の店頭では異なる場合があります。
※店内写真は2022年12月末に撮影したものです。

<店舗情報>IDC OTSUKA 新宿ショールーム
住所:東京都新宿区新宿3-33-1
営業時間:10:30~19:00
営業日:無休(年末年始を除く)

8階の「SOHO GALLERY」では、10万円前後からの高品質なワークチェアを150台以上取り揃えており、仕事帰りやショッピングの合間に、予約なしでも立ち寄れる気軽さが魅力。専門アドバイザーに相談しながら決めたい場合は、HPから事前に来店予約(無料)するのがおすすめです!

取材・文/ヒオカ
撮影・構成/金澤英恵