植物エキス&精油に注目の美容オイル3選。バームとの使い分け方も伝授!
美容オイルの多くは「植物油」のベースに「精油」や「植物エキス」が含まれており、それぞれこだわってブレンドされています。私たちはどんなふうに取り入れたらいいのでしょうか。植物療法士の森田敦子さんに話を聞いてみました!
前回記事
ベースオイルから考える「植物性オイル」のスゴさ。「乾燥から肌を守る」以上の活躍をするマルチオイルを紹介!>>
・「植物油」「精油」「植物エキス」の違いとは
・肌の再生作用に目を見張る「イモーテル」
・心と体を美しくする美容効果に優れた「ローズ」
・酸化や肌荒れを防ぐ「ローズマリー」
・多機能バームはどう使う?
メディカルハーブや漢方薬として使われてきた
「植物エキス」と、芳香成分「精油」
「植物油」と「精油」、そして「植物エキス」。それぞれの違いを簡単にまとめると、次のようになります。
「精油」・・・植物の芳香物質のみを抽出したもの
「植物エキス」・・・芳香物質を含む植物の成分を、水やエタノール、BGなどの溶剤に溶かして抽出したもの(ただし、抽出中に芳香成分が揮発してしまうので、香りは弱い)
この3つのなかで、今回、特に注目したいのは「植物エキス」と「精油」です。
「植物エキスは古来、西洋ではメディカルハーブとして、東洋では漢方薬として使われてきました。薬として使われるほどの力があるものなので、さまざまな効果を期待できるんです」(森田さん)
さらに、精油の効能も、香りによる癒やし効果だけではないといいます。
「精油には、よく知られているところでは、神経系の働きを鎮める作用、抗菌作用などがありますが、じつはそれだけではありません。植物によっては、ホルモンの分泌を調整してくれるものや、血行を促進してくれるもの、コラーゲンの生成や潤いに必要なセラミドの生成を促進してくれるものなど、お肌に嬉しいものもあります。
毎日続けたいほど好きな香りかどうかももちろん重要ですが、オイルを選ぶときは、そういう作用にも注目してみるといいと思いますよ」(森田さん)
以上を踏まえ、ここからは、特に注目したい「植物エキス」と「精油」が入った美容オイルをご紹介していきます!
森田 敦子
大学を卒業し、航空会社の客室乗務員の仕事に就くも気管支疾患を発病。その治療として植物療法を知り、本場のフランスで学びたいと航空会社を退職し渡仏。フランス国立パリ13大学で植物薬理学を本格的に学ぶ。帰国後、植物療法に基づいた商品とサービスを社会に提供するため、会社を設立。2003年には日本バイオベンチャー大賞近畿バイオインダストリー振興会議賞受賞。女性のためのケアブランド「アンティーム オーガニック」での商品開発や、トータルライフケアブランド「ワフィト」を創設。中目黒にAMPP認定・植物療法専門校「ルボア フィトテラピー スクール」を主宰。著書に『潤うからだ』(ワニブックス)、『自然のお守り薬』(永岡書店)など。