遠くまで出かけたり時間をかけて並ばずとも、全国各地の美味しいグルメが自宅で楽しめる「お取り寄せ」。昨今のおうち時間も相まって、今やすっかり市民権を得た文化ですが、その進化系となる“行ったつもりごはん”をご存知でしょうか?

『行ったつもりごはん』1 (マッグガーデンコミックス Beat'sシリーズ)


インドア×アウトドア夫婦から生まれた新たなグルメスタイル!


婚姻したばかりの年の差カップル、ヤマキとナツメ。2人が結婚した理由はおいおい明らかになっていきますが……とにかくヤマキとナツメの目下の悩みがこちら。

 

そう、インドア派のヤマキに対してナツメは超アウトドア派。実はヤマキが外出を控えたい理由は他にもあるのですが、一緒に過ごす際の時間の使い方でそりが合わないのです。

旅行に行きたい! とナツメに言われてもなかなか気が乗らないヤマキ……。そんな2人の折衷案によって生み出されたものこそが、お取り寄せグルメの進化系であり、新たなグルメスタイル“行ったつもりごはん”です。

 


“行ったつもりごはん”とは?まずは必要なものをチェック


“行ったつもりごはん”に必要なものは、まず日常生活とはかけ離れた処にある美味しいもの。一見すると普通のお取り寄せと変わらないように見えますが、ここからすでに“行ったつもりごはん”の準備は始まっています!

例えば福島県のグルメを堪能するのであれば、白河ラーメンと喜多方餃子……といった具合に、2つ以上のアイテムを手配すること。この2つのグルメを同時に堪能するのは、実際に福島県に足を運んだとしてもなかなか実現しづらいですよね。それが出来てしまうところがお取り寄せ、いや、“行ったつもりごはん”の醍醐味です。

 

2人で何気ない会話を交わしながら調理するのはもちろん、トッピングで自分たち流のアレンジを加えるのも楽しみの一つ。完成したらご当地グルメに舌鼓を打つ
……これにて“行ったつもりごはん”終了かと思いきや、まだ続きがあります。

 

福島県といえば飯坂温泉、土湯温泉、高湯温泉といった3つの温泉地があること、そして気軽に温泉を楽しめる足湯・手湯がたくさんあることでも有名。ヤマキとナツメは、ご当地グルメを堪能するだけではなく、現地に訪れていたら体験していたであろう足湯までもお手製で再現してしまうのです!


家にいながら、その情景に思いを馳せる


食べるだけではなく、少しの手間とこだわりをプラスすることで、より解像度があがるご当地の情景。

 

忙しくてなかなか旅行に行けない、または平日にリセットしたい!という方はぜひトライしたい、新たなグルメスタイルです。

福島県の次は、沖縄、東京、石川県と範囲を拡大していく2人の“行ったつもりごはん”。作中に登場するお取り寄せグルメは実在するので、一冊まるごとグルメリストとしても活用できますよ!

 

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<作品紹介>
『行ったつもりごはん』
アユタミシン (著)

ヤマキとナツメは、婚姻したばかりの年の差カップル。積極的にアプローチしてくるナツメに対し、ヤマキはある悩みを抱えており――。そんな気苦労は露知らず、アウトドア好きのナツメは毎度外出の提案をするが。しかしヤマキ、何と外出嫌いのインドア男なのだった……。そんな二人の間で、ある折衷案が生まれる。凸凹新米カップルが織りなす、お取り寄せグルメ旅(?)が、始まる!


<作者プロフィール>
アユタミシン

漫画家。2022年より「MAGCOMI」(マッグガーデン)にて『行ったつもりごはん』を連載中。過去作に『世話焼きJKと首だけデュラハン』『今日の召喚部屋』など。
Twitter:@ayutamisin