ピッティさんからの質問
Q.
男尊女卑思想の夫。もう少し理解がほしい。

夫は残業ばかりで、すべての子育てを押し付けられ不満です。「家族なんだから、もう少し早く帰ってきてほしい」と言ったら、「じゃあ誰が養うの?」と言われました。たしかに今は、私は派遣の事務員としてしか働いておらず、この給料だけでは養えません。でも私も大学を出てから結婚するまでは、大手食品メーカーで働いていて、家族を何とか養えるくらいの給料はもらっていました。たとえば立場が逆になって、夫が子育てをし私が稼ぐほうの役割を担っていたとしても、別にやっていけてたと思うんです。なのに「俺が養っている」という上目線なのが、ものすごく腹が立ちます。こういったことを伝えているのですが、夫は九州男児で、女性が家庭に入って夫を支えないことが本当に理解できないという感じ。夫に少しでも理解してもらうには、どのような話し合いをするといいのでしょうか?

特別ゲスト 小林照子さんの回答
A.
自分のことは自分でできる夫に、
妻が育て直すしかないんです。

本当に腹が立ちますねぇ。……と、共感しています。自分が仕事をやめさせておいて。アナタもよく我慢して、偉いわ。でも、きちんと言ってやりなさい!

あのね、“口から下を妻に任せてる男”は、老後が、それはそれは惨めなんですよ。“口から下”というのは、食事、身だしなみ、など生活のすべて。つまり、料理はもちろん、洗濯もアイロンかけも、全部妻任せにしていて、仕事以外はなーんにもできない男、ということ。

よく、退職した途端、妻から三行半を突きつけられた男の話を聞くでしょう? 一人になった夫は、食事も洗濯もできないのはもちろん、預金通帳の場所すら分からず、途方に暮れるんですよ。

でも九州男児って今でも亭主関白に育てられているから、そんな将来は夢にも想像できない。それで、老後苦労する。そう考えると、男性もちょっとかわいそうなんですよ。

だから、そこのところをビシッと伝えて、料理なんかも少しは教えてあげなさい。男性だってちゃんと上手くなるから。そうしたら楽しくなって、意外とハマるかもしれないわよ。そうやって夫を育てるんですよ!

実は私の夫もね、結婚当初と180度変わったんですよ。最初は、私が仕事でもがいていると、「だからやめろって言ったでしょう」、このひと言の繰り返しだったの。でもね、だんだん自分も、一人で重責を背負わなくていいことがラクになってきたんでしょうね。働く妻は経済的に夫に依存しないし、場合によっては、自分に何かあっても妻が支えてくれる。そこにラクさを感じるようになったんだと思います。

こういう関係性になってくると、夫から尊敬してもらえるようになったのを感じました。そうするとあとは、お互いへの理解が深まる一方ですよ。晩年は、私の会社の女性社員が「夫が仕事をやめろって言うんですよ」などと相談すると、夫は「何でやめるんだ!?」と猛反対したりしていました(笑)。

結婚までは、夫は母親に育てられています。そのお義母さんからバトンを受け取って、今度はアナタが夫に現代の育て方をしてあげなければいけないんです。最初は大変かもしれませんが、そこを越えた先には、素晴らしい夫婦関係が待っていますから、踏ん張る価値はありますよ!

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PROFILE
  • 小林照子(こばやしてるこ)1935年生まれ。美容研究家。現在のコーセーを経て、1991年に「美・ファイン研究所」を設立。モデルや女優、政治家など何万人ものイメージ作りを手がけるほか、青山ビューティ学院高等部・中等部、同・京都校の学園長も務めている。最新著書『80歳のケセラセラ。いくつになっても「転がる石」で』(講談社)が好評発売中。プライベートでは27歳で結婚。娘の小林ひろ美さんは同じく美容家として活躍中。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る