「焼香の順番は弟、彼の妻、私の夫、私...」ジェンダーギャップについての実態調査_img0
イラスト:Shutterstock

性差別に関して国民の意識や価値観は少しずつ変化してきたものの、実際の職場や家庭で男女の格差は埋まってきているのでしょうか。

このたびミモレでは、3月8日の国際女性デーを迎えるにあたり、「ジェンダーギャップ(性別による格差)」についての読者アンケートを実施。

寄せられた回答から見えてきたのは、そんな“理想”にはまだまだと言わざるを得ない現実でした。職場で、家庭で、女性たちが日々感じているジェンダーギャップの実例を交えて、ご紹介します。

 


アンケート実施期間:2022/12/26(月)〜2023/1/2(月)
調査方法:「mi-mollet」オンラインアンケートにて
回答者数:120名


Q1 職場などオフィシャルな場でジェンダーギャップ(性別による格差)を感じることはありますか

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Q2 職場などオフィシャルな場で「ジェンダーギャップを感じた」具体的なエピソードを教えてください


・役職についている女性の割合が圧倒的に少ない。

・女性だけが制服の着用義務がある。男性はないのに……

・明らかに業務量が同じであるにもかかわらず、男性の方が給与が高い。

・以前、働いていた会社では、来客時のお茶出しは必ず女性社員。他の業務をしているときにまでわざわざ頼まれて不愉快でした。

・子どもが体調不良の時に私と夫で半休を取る形で対応していたら、その様子を見た社内の人に「子どもが病気のときに母親が仕事に行ったら子どもがかわいそう。夫は会社に行かせなきゃ」と言われた。

・新人のとき、異動する同じフロアの女性に植木鉢の世話役を引き継がれた。フロアには50名ほどの従業員がいるのに、女性の若手に雑務を依頼するという暗黙のルールにジェンダーギャップを感じた。

 

Q3 家庭などプライベートな場でジェンダーギャップを感じることはありますか

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Q4 家庭などプライベートな場で「ジェンダーギャップを感じた」具体的なエピソードを教えてください


・家事全般をするのが女性であるのが当たり前になっている。

・自分は男なのに家事をしてやっている、という夫の態度を見たとき。

・後継ぎは男子という考え。

・子どものころ、ケーキ選びはたった一人の男の子である弟に決定権があった。

・母が亡くなった時のこと。焼香の順番は弟、彼の妻、私の夫、私。なにこの順番? って思いました。

・親戚の集まりで、女性は準備や片付けやもてなしの手伝いをするように年配女性から強要され、男性たちは酒を楽しむ。男性の誰かが手伝おうとすると、やらなくていいと言われる。

・母に「男の子を生んでおけば、安心して喪主やお墓を任せられたのに」と言われた。同じ女性でもまだそんなことを言うことに驚きです。


国際女性デーが制定された目的は、女性たちが達成してきた成果を称え、女性の権利を守り、政治、経済分野への参加を盛り立てること。その目的を果たすため、まずは身近な女性たちの声に耳を傾けることが大切だと、改めて感じさせられます。

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