とどまることを知らない韓国ドラマブーム。
当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。
私は昔から、韓国ドラマの中でもラブコメ作品が大好きです。胸キュンシーンがこれでもかというほど詰められていて、「私もあんな恋愛がしたい……!」と夢中になって見てしまうんですよね。
ところが最近になって、自分の中にある変化が起きていることに気づきました。
以前だったらドラマを観ながら、「私もパク・ソジュン風のイケメンと社内恋愛がしてみたい!」とか、「キム・スヒョンみたいな年下男性と恋に落ちたい!」などと妄想の世界に完全に入り込んでいたのですが……。
最近は少しだけひねくれてしまい、「若いっていいよなあ〜」くらいの温度感で、冷静にストーリーを眺めるようになりました。それが普通なのかもしれませんが(笑)。
年齢を重ねて、夢見がちな性格が少しだけマシになったからでしょうか。あるいは昔ほど、情熱的な恋愛への憧れがなくなったのかもしれません。ドラマを見ながら「恋愛がしたいなあ〜」と思うことがほぼなくなっていたのです。
ところが、そんな私がまさに求めていたドラマがありました……! 今年1月に配信スタートし、3月5日に最終回を終えたばかりの『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』です。
シングルマザーの主人公と、カリスマ塾講師の恋愛模様を描いたラブコメドラマで、韓国でも高視聴率を記録して話題となりました。
ラブコメといっても、キュンキュン要素たっぷりのラブロマンスではありません。見ていて心が癒されるような、ほっこりラブコメなんです。
以前だったら、ほっこりより刺激を求める私は、興味を抱かなかったかもしれません。しかしこの「癒しのラブコメ」が、41歳・バツイチで、すっかり恋愛に対する気力を失っていた私をふたたび奮い立たせることとなったのです……!
シングルマザーで惣菜店を経営する主人公、ナム・ヘンソンを演じるのは、女優のチョン・ドヨン。ドラマの年齢設定が明らかではないのですが(ヘンソンは30代という説もありますが)チョン・ドヨンは2月に50歳の誕生日を迎えたばかりです。
そして、カリスマ講師チェ・チヨル役のチョン・ギョンホは、現在39歳。ヘンソン役チョン・ドヨンとは11歳差ということになりますが、二人が作り出す空気感は、情熱的な男女の恋! というよりも、最初から家族のような、温かくて穏やかなもの。
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