日々、愛情のやりとりがあるから写真も手紙も残さない
志麻 この間、テレビのトーク番組に夫婦で呼んでいただいたとき、ロマンが私宛てに手紙を用意して読み上げてくれたことがあったよね。
ロマン うん、番組のスタッフの人から頼まれて書いた手紙。
志麻 私が感動して泣いちゃうような展開……にはならなくて。せっかく書いてくれたんだけど、家に帰った後、2人で「手紙、残しておかなくていいよね」って捨てちゃった(笑)。
ロマン うん。わざわざ手紙を書かないと伝えられない気持ちなんてないから。志麻と私は普段から気持ちを伝え合っているし、毎日会話していれば手紙はいらない。「あなたと出会ってから、私の人生は変わりました……」とか行儀よく書くのはちょっと変な感じだし。
志麻 ロマンが私に対して何を思っているかは知っているし、毎日しつこいくらい聞いているから(笑)。これからも会話は絶対する。だから、手紙に残す必要はないんだよね。
ロマン そう。もう知ってる。だから、手紙は捨てても平気。「大事に取っておくべきでしょう」と言う人もいるよね。でも、それはなぜ? 証拠が必要なのかな? 毎日しゃべって、触って、一緒にいたら、証拠なんていらないじゃん。
志麻 私たちは写真もほとんど残さない。子どもたちの成長記録のためのスナップは撮るけれど、2人の写真は滅多に撮らない。だから、雑誌やテレビの人から「2人の記念の写真をください」って言われても、本当に少ししか持っていないから困るんだよね。
ロマン うん。毎日一緒にいるんだから、写真がなくても志麻の顔は思い出せるよ。一番ベストな写真はここ。目を閉じたら、まぶたの裏に志麻の笑顔が写ってるよ。
志麻 うまいこと言うね(笑)。
ロマン 写真を撮る時間より、一緒に話す時間をつくるほうが楽しいよ。
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