経済的・精神的な安定や、視野が広がるというメリットも

国も促進する副業・兼業。そのメリットとデメリット「ワークライフバランスの崩壊」を避けるには_img0
 

日本は新卒一括採用至上主義。新卒で就いた仕事の業種や職種からのキャリアチェンジはハードルが高かったりします(希望の業種や職種にもよりますが)。いきなり未経験での転職が難しい場合、まずは挑戦したい職種で副業をし、履歴書に書けることを増やすというのも、一つの方法です。

 

ただ、専業で食べていけるのはごく一部の人だけ、という職種も結構あります。最終目標が専業だとしても、まずは本業で固定収入がある状態から副業としてチャレンジし、徐々に副業の収入を増やすことで軸足を移行していく、という考え方もあります。

副業といってもデザイナーやユーチューバー、ブロガーなどとにかく無限に種類がありますが、ライターや作家だと、兼業という人はとても多いです。プロとしてバリバリ働いていても、本業とは関係のない別の仕事もしている、という人もいます。

筆者も実感しているのは、やりたい仕事の収入が不安定な場合、固定収入を得られる場所を確保するというのは、経済的にも精神的にも安定するために大事だということです。

また、個人的な感想としては、副業は視野を広げる一助になるということ。ライターの仕事で出会う人と、会社で一緒に働く人は、考え方や志向などがまったく違ったりします。自分に近い人だけと話すとどうしても見識が狭くなるので、色んな人と話せるのはライターの仕事にも活きています。

さらに筆者が感じたメリットは、本業でなかなか仕事が上手くいかない時、副業で成果が出ていたりやりがいを感じられたりしていると、本業でのフラストレーションが緩和できる、ということです。

自分はここなら戦えるという場所が一つでもあると、精神的な安定に繋がります。副業でなくても、趣味でもいいと思いますが、どこかでやりがいや楽しさを感じられる場所を、本業以外で見つけるのは生きていくうえでプラスになると思います。

もちろん本業でやりがいを存分に感じられればいいのですが、本業だとどうしても「生活のため」にやりがいや好きなことなどを優先できない場合もあると思うので。