はじめまして! あーちゃん@昭和企業でRPAと申します。私は地方工場で16年ほど事務職として働いていました。各工場から送られてくる紙の申請書をパソコンに打ち込んだり、会議前にはたくさんの資料を印刷して、数人がかりでホッチキス止めするなど、アナログな事務作業を日々していました。


ある日、パソコン上の事務作業を自動化する「RPA」というデジタルツールに出会い、勉強を始めます。事務作業をコツコツとRPAを使って自動化し、その進捗をSNSに投稿し続けたところ、700km離れたIT企業から転職オファーを受けました。現在はその会社でフルリモートのエバンジェリストとして働いています。


私がやったのは、現在話題の業務上必要なデジタルスキルを身に付けて、業務で実践する「リスキリング」でした。


プログラミング経験もないアナログな事務職が、働きながら、お金も掛けずにデジタル分野のリスキリングをどうやって進めていったか、お話しします。

 


30代中盤、働く意味に真剣に悩む


リスキリングを始めたのは30代後半でしたが、30代中盤から「働く意味」について真剣に悩んでいました。総務・人事担当として、社員や地域社会に貢献しようと、自分なりに工夫しながら毎日業務に取り組んでいましたが、会社から評価されている実感はありませんでした。


また同年代の同僚は次々と役職者に推薦されましたが、残業をできる限りしない姿勢をとっていた私は推薦されませんでした。


このまま仕事を頑張っても先が見えない。10年後もこの状況で働き続けるのは、絶対嫌だ、この状況を変えたいと強く思うようになっていました。

 

副業にトライするも睡眠時間が削られ消耗


なにか始めなきゃ、と思い当時流行っていたWebサイト作成の勉強を平日子供が寝た後と休日のわずかな自由時間で始めました。数か月でWebサイトを立ち上げることはできましたが、睡眠不足が続き、仕事でミスをしてしまう、イライラしてしまうことが増えました。また仕事が忙しくなると勉強はストップ。しばらく経って再開すると、何をやっていたのか思い出すところからのスタートとなってしまい、1年ほどで意欲も下がってきてしまいました。