操作書籍とネット検索で勉強。勉強→実践を毎日繰り返した


RPAのインストール許可が出たパソコンはセキュリティ上、事務所の端っこにありました。毎日、集中して担当業務を片付け、隙を見つけてはそのパソコンの前に身をひそめるようにして勉強しました。また習得した内容を使って、実際の業務の自動化も進めていきました。使わないとすぐ忘れるという苦い経験があったことと、業務を一つでも自動化できれば、もっと勉強時間に充てられると思っていました。

 

1か月後、はじめてのRPAが完成


勉強を始めて1か月後、人事システムに資格情報を自動で入力するRPAが完成しました。動く様子を動画に撮り、上司や同僚にみせました。プログラミング経験のない私がRPAを完成させたということに驚いていました。上司からはこのまま勉強と活用を続けてよいと言ってもらえました。


しかし、RPAでの自動化をあきらめた業務もいくつかありました。書籍やネット検索だけでは必要な操作方法を見つけることができなかったためです。外部研修を受講し、集中的にもっと高度なテクニックを学びたいと思っていましたが、研修予算は許可が下りませんでした。一方、RPAで自動化される業務が増えてくると勉強用の書籍代は会社が出してくれるようになりました。
 

一番つらかったことは「孤独」


操作方法を聞ける相手がいないことも苦労した点ですが、もっとも辛かったのはRPAの難しさ、楽しさ、職場の理解を得て活用を進めていく苦労をわかってくれる人が会社にも知人にも誰一人いなかったことです。友人に相談したところTwitterを勧められました。「Twitterは東京の人と話せるよ。東京ならやっている人がいるかもしれないよ」と教えてくれました。さっそくTwitterで検索をかけてみるとRPAについて投稿している人が数人でてきました。「私は一人じゃなかった。RPAの可能性を信じて、勉強している人がいる!」と嬉しくなりました。RPAを学んでフルリモートで働いている地方女性も見つけました。私もリモートワークしてみたいな、と夢が膨らみました。


そして、毎日勉強した内容やトライしたことをTweetするようになりました。一つでもいいね! が付くと、どこかで誰かが私のチャレンジを応援してくれていると元気がでました。

 

【後編】「大切なのは最終学歴より最新学習歴だった!これからの時代により自分らしく働くためには?」>>



文/あーちゃん

地方住み・アナログ事務職が「お金をかけずにデジタル人材」になる方法【昭和な会社でスキルアップ!】_img0