『罠の戦争』最終回にロス続々...視聴者を惹きつけたのは、復讐の裏で光った女性たちのカッコ良さ!_img0
『罠の戦争』公式HPより。最新話はカンテレドーガ、TVerにて無料配信中。Netflix、FODにて全話配信中。

今期、いちばん“リアタイしたい欲”がくすぐられたドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系)が、ついに最終回を迎えてしまいました……。ロスまっただなかで、この原稿を書いております。

※本稿は、ドラマの重要な展開にふれています。未見の方はご注意ください。

 

正直なところ、私はこういう類の作品に苦手意識を抱いていました。『梨泰院クラス』みたいに恋愛要素を絡めたライトな復讐劇ならまだしも、政治とか会社を舞台にしていたものって、なんだかむずかしそう……って。

そんな私が『罠の戦争』にハマれたのは、やはりストーリー展開がはやかったからだと思うんですよね。最初は、「とりあえず観てみるか〜」と軽い気持ちで観始めたけど、“なんとなく”では追えない作品だった。毎回のように“黒幕候補”が移り変わっていくし、黒幕が発覚してもその裏に新たな首謀者が顔を出してきたりする。まさに、“ながら見”することができないドラマでした。

政界を舞台にしているから、壮大なスケールのように見えるけれど、描いてきたのは人々の繊細な心の揺れ。『罠の戦争』は、人間のズルさや脆さを全面にだし、誰もが心のなかに秘めている“正義”を問いかけてきました。だからこそ、私たちにとっても“遠い世界の話”じゃなかったというか。自分ごととして楽しめたんだと思います。