1月から3月、〔ミモレ編集室〕では、「ビジネスライティングとキャリア」をテーマに実践講座が行われました。
第1回「ビジネスライティングのニーズの高まりを実感しよう」、第2回「ビジネスライティングに必要なスキルとは」に続く最終回のテーマは、「ビジネスライティングのスキルを仕事に活かすには」。

 

「書く力」だけでなく「発信力」「企画力」が求められる広義の「ビジネスライティング」について、お話くださったのは、Waris共同代表の田中美和さんです。


強みのない人はいない


ビジネスライティングのスキルを活かし実際にお仕事にしている方の事例紹介から講義はスタート。

続いて、〔ミモレ編集室〕内の課題へのフィードバックも。

今回の課題は、「どんな場面で何を書くか」を考える練習でした。

 
 

“自分の経験や強み”について書き出してみること、おすすめです。
職務経歴書を作ることも同じ効果がありそうですし、「私、強みとかないので……」と書けない方は、オンラインでのキャリアカウンセリングなどを利用するのもよさそうですね。

 

実際に「ビジネスライティング」をやってみたい時の探し方


今の仕事の中でキャリアを拡張して、周囲の人に発信しながらビジネスライティングにチャレンジするのも一つの手。
でも現職ではチャンスがない方のために、3つの探し方をお話頂きました。

まずは口に出してみる~①自分の人脈で探す


フリーランスの方のお仕事獲得の6-7割は、人とのつながりから。だからこそ「自分のやりたいことや想い」を日頃から口にすることは大事だと田中さんは言います。
ご自身も「こういうことがやりたい」「こんな仕事がしたい」「こういうことを考えています」と、前職や現職でつながりのある友人知人などに会う度に話したりFacebookや Twitterで発信していたそう。

願いが「叶う(かなう)」の文字には「口」が入っていますし、ライティングの仕事に限らず何か新しいことをしたい時、「まずは口に出す」ことはアナログなようで有効な方法なのですね。

まずは見てみる、そこから気づく~②副業などのマッチングサービスを活用


次に田中さんがご紹介くださったのは、マッチングサービスの業界地図

 

こうした各社サービスのお仕事情報を、まずは見に行ってみることがおすすめだそう。
なぜなら「こういうスキルが求められるんだ」「こういう企業がこういう案件を出しているんだ」といった発見を通して、じゃあ「自分はもっとこういう経験をした方がいいな」「こういうスキルを身につけるといいんだな」と次の一歩への気づきがあるからです。

漫然と眺めるのではなく目的をもった視点から見てみると、稼ぐ手段や稼げる場の広がりに気づくことができるんですね。

「越境体験」のすすめ~③プロボノでチャレンジしてみる


副業はできないというケースも多いと思います。そんな方におすすめなのがまずはプロボノ(NPOやNGO法人などでのボランティア)で始めてみること。

新聞社で記者として働きながらチャリティマラソン運営団体のプロボノをしていた田中さんも経験者です。協賛営業(スポンサー企業集め)や広報の仕事を通して、ライティングスキルを基軸に「自分には広報や営業などの業務もできるんだ」と気づきを得たそう。

 

日々の仕事や生活の中では、限定的な人間関係、決まった業務内容に固まってしまうことも多いですよね。そんな日常から一歩外へ出て、経験の幅、自分のネットワークや視野が拡がることで”自分の強み”に気づけることもあるとお話されていたのが印象的でした。

いつもと違う人と違う環境で活動することで、自分を客観的に見ることができる越境体験

フィードバックをもらえる環境で、自分自身に体力があって柔軟な考えができるうちにぜひやってみたいです。


講座の締め括りに、田中さんから参加者へのメッセージを頂きました。

「ビジネスライティングに興味がある方には、まずは一歩踏み出してみて経験をしてみることをおすすめしたいです。今日お話しした小さいアクションを、みなさんの明日の一歩につなげて頂ければうれしいです!」

ともみさん

共働きの夫とほっぺたすべすべ&ふわふわな2人の子どもと4人暮らし。毎日の寝かしつけで読む絵本が癒し。子連れで(たまに1人時間で)楽しめるカフェや美術館、自然や本のある場所を探索しています。 週3.5回の朝ヨガをゆるく(5:30-6:00)継続中です。


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