どんな愚痴も全否定しない白石さん


本書の個人的な見どころは、なんといっても「平成の大学生」、今ではアラフォーの大人になったみなさんからの質問と白石さんのやりとり。18年間の月日を感じさせる人生の悲哀すら滲む質問内容に対して、優しさと辛口スパイスが絶妙なハーモニーを奏でる白石さんの回答をご堪能ください。

白石さんへの質問・相談
 
伝説の男「生協の白石さん」の神回答に悶絶!「老いを感じます」「子どもが宿題を全然しません」への答えがやっぱり流石すぎる_img0
写真;shutterstock
Q.アフターコロナで、満員電車が余計に辛く感じるようになりました。でもシルバーシートに座るのは気が引けます。
中年が座れるブラウンシートを作ってください。
 

白石さんからの答え

A.壊れそうなものばかり集めてしまっていた10代の頃はいずこ、今や、座れそうな席ばかり探してしまうガラスの50代として共感いたします。

しかし乗車しているのは結局中年の割合が高いので、ブラウンシートの競争率を考えると、残念ながら色分けもそれほど意味は無いかと存じます。ここ数年で、在宅勤務が新しい働き方として定着しました。併用するなどでご対応ください。
 
 
白石さんへの質問・相談
 
伝説の男「生協の白石さん」の神回答に悶絶!「老いを感じます」「子どもが宿題を全然しません」への答えがやっぱり流石すぎる_img1
写真;shutterstock
Q.近くのものを遠くに離さなければ見えないようになってしまいました。
 

白石さんからの答え

A.遠くにあるのに近い食べ物はなんだ、という子供の頃の素朴ななぞなぞに即答で「老眼?」と答えた幼なじみのことを思い出しました。元気にしていますでしょうか。

諸行無常ではありますが、前述のなぞなぞの答えは、そばです。近くのものは見えづらくなろうとも、ご自身のそばにいる方達は見失わないよう、時に適切な距離感を保ち、離されないようにしていただければ幸いです。