スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

ミモレ別注・Sghrフラワーベース2種セット(ボトル型、バケツ型)/m-molletSTORE

この連載を書きながら、スガハラさんの工場見学に伺った時のことを思い出します。
こんな風にガラスって作られているんだ……。
素直に感動しました。
ガラスを溶かす火の熱気、静かに淡々と進む職人さんの手作業。
おしゃべりな私も決して大きな声を出してはいけない、と察知し、少々緊張もしました。
そのくらい工場の空気ははりつめていましたが、休憩中のみなさんはとても気さくで、笑顔が優しかったギャップが印象的でした。
これがプロの仕事か……カッコイイ。
私もしゃべってばかりじゃなくてキリッとした姿も意図的に出していこう(笑)。

 

花瓶を作りたいと思ったきっかけは、ミモレストアは基本ファッションがメインのストアですが、私達の世代はファッションはもちろんライフスタイルも気になる年代だと思ったからです。
実際、ファッション大好き人間の私も、最近はライフスタイル雑貨、旅や学びに投資したい気持ちが高まっています。
そこで誰もが気軽に取り入れられて、失敗せずに、一つ加えただけで生活や心が豊かになるものってないかなぁと思っていた時に“花瓶“というアイデアを思いついたんです。
私も週末は花屋さんやマルシェなどで花を買います。それだけで自分がご機嫌になっていくのがわかるので、植物がもたらしてくれる幸福感は知っているつもりです。いままではざっくりとノールールでいけていましたが、いくつかの花瓶に花を分ける時に、花の雰囲気は一緒に飾ると素敵だけど、この花瓶とこの花瓶の相性はいいんだろうか?と、なんだかしっくりこないことがありました。
まるで洋服のコーディネートみたいに、気になり出したら止まらなくなってしまって。
そこでコーディネートできる花瓶を作りたい! と思ったんです。
同じ素材で形は違うもの、違う素材で同じ形、同じ形のサイズ違い……一緒においても統一感があって、いろいろな使い方ができるものがいいなぁと思いました。
考えてみると本当に洋服のコーディネートみたいですね。
着回しの効くセットアップがやっぱり便利! みたいな。
ただ私は花に関してはプロではないので、毎日花と触れ合い、花と大の仲良しのフラワースタイリスト平井かずみさんに花瓶作りをコラボレーションしてもらうことにしました。
本当に花のように生き生きと明るい方で以前からお人柄にも惚れ込んでいたので、今回の花瓶作りを一緒にして頂けることになって本当に嬉しかったです。

「花と仲良くなるのはまずはその花をよく知ること。人も同じでしょ?」
かずみさんから聞いて深く共感しました。
だから最初はガラスがいい、と。
茎の状態が見える(相手が見える)ことが大切だ、と。
そこで中が見えるガラスで作ることになり、ご縁があってスガハラさんにお願いすることができた今回のコラボレーション。
私はなんでも困ったらその道のプロフェッショナルに聞くことにしています。
だって一番そのものを知っているから!
相談できる知人友人は私の一番の宝物です。
かずみさんに花瓶の“基本のき“をご提案頂き、スガハラの職人さんとの打ち合わせを重ね、やっとやっと形になりました!
ノールールだった私の花のいけ方もかずみさんのレッスンを受けて上手になった気がするし、スガハラさんの工場見学も記事になっています。

 


花と仲良くなりたい方、ライフスタイルをもっと楽しみたい方、是非合わせてご覧ください。
そして本当に初めて花瓶を買うという方がいたら、絶対おすすめ!
正直、これさえあれば! です(笑)。
もちろんたくさんお持ちの方も、フルーツを入れたり、デキャンタにしたり、ライフスタイルに馴染むデザインになっているので、花瓶以外の使い方もたくさんできるし、飾っておくだけでも素敵!
受注生産のためたくさんは作れませんが、その分職人さんの技、私たちの想いも一緒にお届けできると思いますので、楽しみにしていてくださいね。
きっと新しいライフスタイルが始まると思いますよ!

日常に花のある暮らしを。平井かずみさんと考えた「ミモレ別注・ガラスの花瓶」が完成しました!>>


写真・文/福田麻琴
 


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