他人との暮らしはやっぱり難しい? 痛感した「デメリット」

 

と、ここまでメリットを挙げてきましたが、もちろんデメリットもあります。

まず、「プライベートがほとんどない」こと。一人になりたいと思って家に帰っても、居住空間には誰かしらいるし、電話している人、話している人がいて、落ち着かないということもあります。

そして、大きなストレスになりかねないのが「騒音問題」です。もちろん、家賃が高く防音にも配慮した作りのシェアハウスもありますが、筆者が暮らしたシェアハウスは壁が薄いことが多かったです。個室タイプでも、隣の人の息遣いまで聞えるほど。電話をしていたら何を話しているのか丸聞こえ。会社員の方であれば、リモートワークに支障が出そうなほどです。

 

さらに、寝ようと思ったら隣の部屋や共有スペースでパーティーが始まったり、電話の声がうるさいとトラブルが起きたりすることも。家族なら注意できても、他人となるとなかなか指摘するのも勇気が要ります。音のトラブルはシェアハウスでは不可避です。

また、これはシェアハウスに限らずですが、他人との同居について回るのが、「清潔感・掃除に求める基準の違いから溜まるストレス問題」です。

個室タイプでも共有部があるので、例えばキッチンの生ごみを捨てない人がいたり、お風呂の髪の毛を掃除しない人がいたり、私物を片づけない人もいます。きれい好きな人とズボラな人が共存するって、想像以上に本当に大変。シェアハウスは人数が多いですから、価値観だって人の数だけあります。他人への寛容さはある意味鍛えられるかもしれません。

 

シェアハウスといっても本当にピンからキリまでなので、一括りにできないことも多いのですが、筆者は正直、シェアハウスは二度と住みたくありません。

苦学生だったので一人暮らしするお金がなく、格安シェアハウスを転々としたわけですが、ストレスによる体調悪化で二回緊急搬送され、入院もしています。原因としては、一つは住環境のストレス。もうひとつは、人間関係のストレスです。

当然、家賃によって住環境は大きく違います。設備の整ったシェアハウスは家賃が高く、一人暮らしと同水準か、それ以上なんてことも。逆に格安となると壁がとても薄かったり、掃除が行き届いておらず埃っぽかったり、エアコンがなかったりと様々な欠陥があることは覚悟したほうがいいです。