あえて「今日楽しくなかったこと」を聞くようにする
「最後に、具体的に親御さんにやってほしいことをお話していきますね。
ますかけって人とわかりあえないので、溜め込みやすい性質があるんです。だから今のうちに『なんでも話してくれていいよ』って癖をつけておくことが大切。保育園から帰ってきたら『今日どうだった?』とか『今日楽しかった?』って聞くと思うんですけど、息子くんに対しては、楽しくなかったことも聞いてあげてください。
楽しかったことは言いやすいけど、楽しくなかったことは言いにくいですよね。楽しかったことばかり聞くと、楽しくなかったことは言っちゃダメという潜在意識がつきやすいので『イヤだったこと何かある?』『悲しかったことはあった?』とも聞いてあげるといいです」
「あとは、文字が書けるようになったら日記をつけさせるのもいいです。
ますかけって変にプライド高いんですよ。それが顕著に出てくるのは小学生ごろからで『これは言っちゃいけない』、『恥ずかしい』って気持ちが芽生えてきます。プライドが高いから、隠し事を親に気づかれているっていうのも嫌な場合もあるんです。ややこしいですよね(笑)。
でも溜め込むのはよくないから、日記に自分の気持ちを書く習慣をつけられたらいい。
『ママは読まないからね』って言っておいて、でも小さい間だけは学校行ってる間に少し見る。本当はダメですよ! ダメなんだけど、ますかけは踏み込まれるのがイヤだから、状況を把握するという意味で。日記を読んだことは本人に言わないでほしいですが、もし悩んでいることがわかれば、何かほかの楽しいことで発散させてあげられますよね。
息子くんのことは、これからもいっぱい褒めてあげてください。人よりゆっくりに見えて、実は人よりすごくいろんなものを受け取っているすごい子だと思います。5歳なのに、ますかけの先輩って呼びたい感じです。応援しています!」
卯野たまご
小学生の頃から不登校になり引きこもりをしていたが、19歳のときにベテラン占い師(のちに師匠となる“おじい”)にスカウトされて、路上で手相占いを始める。長年の夢だったマンガ家デビューも叶え、現在はマンガ家かつ占い師としても活躍。現在は占いの個別鑑定ではなく、定期的な手相講座を開いて迷える女子たちを日々レクチャー中! 講座案内はツイッターに随時アップ。Twitter: @uno_tamago
人物写真/大坪尚人
取材・文/宮島麻衣
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