する・しないは別として。いくつになっても「セックスできるアソコ」であることが人生のQOLに直結する_img0

「お股にモゾモゾした違和感がある」
「ふと荷物を持ったときに、おしっこが漏れた!」
「セックスすると痛くて憂鬱……」

一見まったく違う症状に見えるこれらの悩み。

実はすべて、閉経後に女性ホルモンが低下することによって進行するGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)という病気の症状なのです。現在、50代以上の女性の2人に1人がこのGSMの症状に悩んでいるといわれています。

日本はセックスレス文化なので、閉経後に腟を使うことはないと考えている人も多いかもしれませんが、人間の身体は使わない臓器は衰えていくようにできています。

寿命が延び、閉経後の人生の時間もたっぷりとある今、フェムゾーンを何もせず放置してしまうとさまざまな不調や病気につながる可能性があります。フェムゾーンのコンディションは生活の質を左右する重要なファクターです。

 

実際にセックスをする・しないに関わらず、いつまでもセックスできるような腟まわりを維持することは、健康的な生活という観点からも大切です」


そう語るのは、女性泌尿器科医の第一人者である関口由紀先生。今回はGSMの症状や治療法、そして日常的にフェムゾーンをどのようにケアしていったらいいのか伺いました。