膀胱炎は、女性に多い病気です。膀胱炎になってしまうと、頻尿や残尿感などの不快な症状を感じることもあるため、できれば普段から予防しておきたいですよね。そもそも、なぜ女性は膀胱炎になりやすいのでしょうか? 感染経路、予防方法は? 山田悠史医師に聞きました。

 

教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
Twitter:@YujiY0402


編集:女性であれば、一生に1回は膀胱炎を罹患すると言われていますよね。身近な病気なのによくわかっていない事も多いため、あらためて膀胱炎について教えていただけますか?

山田:膀胱炎は、膀胱におきた炎症のことで、基本的にはほとんどが細菌による感染症です。女性に圧倒的に多い感染症である理由は、女性の尿道は男性よりも短く、また尿道と肛門が近いため、雑菌が尿道から入りやすく、男性よりも膀胱炎になりやすい構造をしているからですね。

ちなみに、膀胱炎がどんな細菌が原因で起こるか、ご存知でしょうか?

編集:そうですね……パッと思いつきません……。