令和5年5月8日には、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行します。生活者としては「やっとパンデミックが終わった」と感じることも。さらに、WHO=世界保健機関が、新型コロナウイルスワクチンの接種指針を改定し、健康な成人や子どもには定期的な追加接種を「推奨しない」としています。今後の日本の接種方針はどうなるのでしょうか? 山田悠史医師に聞きました。

 

教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
Twitter:@YujiY0402


編集:新型コロナウイルスやワクチンに関しては変更も多く、生活者としては、あらためて情報を整理したいなと思います。現在の日本の新型コロナワクチンの接種方針は、どんなものなのでしょうか?

山田:日本でのワクチン接種は、1年間に2回、春開始接種と秋開始接種に分けられています。私の住むアメリカでは多くの方が1年間に一度、秋の接種のみの予定ですので、国によっても方針が異なります。

編集:なるほど、ある程度、国主導で接種方針が決められているのですね。ちなみに、春開始接種では、どのような方を対象としているのでしょうか?