ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメ選び、マスク時代を経て、変わっているんです!! たった1ヵ所、メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がる、メイクのコツをご紹介。今回は、ナチュラルなシェーディングの塗り方編です。


vol.52
バレずにシェーディングを仕込むなら、「33」塗りがおすすめです!

 

今回のテーマはフェイスラインのシェーディングの塗り方。左の写真はセオリー通り、こめかみとあご先を結んだラインから外側のエラの部分にシェーディングを入れたメイクの仕上がり。一方、右は長井おすすめの「33塗り」でシェーディングを入れた仕上がりです。使っているアイテムはまったく同じ。左写真は確かにフェイスラインはシャープかもしれませんが、“シェーディングしました”感があり、お顔立ちによっては頬がこけて見える場合も。一方、右写真のほうが、頬のふっくら感はいかしながら、ごく自然にフェイスラインにほんのり陰影ができていると思います!

 

シャープに見せたいけれど、
最も大事なのは“ナチュラルさ”


シェーディングといえば、こめかみとあご先を真っ直ぐつないだ線の外側、エラの部分に入れるものでしょ? と、いうのがセオリーとして染み付いている方も多いかもしれません。そのうち加減がよくわからなくなって、横顔を見てギョッとする……なんて話もあるあるかもしれませんが、シェーディングはもちろん、ハイライトなど骨格や陰影をコントロールするアイテムは、ナチュラルさがとても重要。塗っているか、塗っていないのかわからないくらいで、さりげなくフェイスラインがすっきりして見えるといいですよね。特に大人の女性は頬のこけ感に悩んでいる方も多いと思います。だから、効かせられる位置にだけ、ピンポイントで塗って、陰影とナチュラルさを両立させたいですよね。

 

こちらは、こめかみかをあご先を結んだラインより外側、エラの部分を中心に全体的にシェーディングパウダーを塗った状態。前出の写真のように正面から見た場合は、小顔に見えたかもしれませんが、顔を横に振ると、フェイスラインがかなり暗く、シェーディング感がやや目立ちます。

 

こちらは、長井おすすめの「33塗り」でシェーディングを入れた仕上がり。横から見ても、骨格本来の陰影と一体化していて、すごく自然ですよね。頬のふっくら感をサポートしながら、必要な部分だけ輪郭を引き締めているんです。実はこれ、頬をすぼめて「ほー」の口をしながら塗るのがコツ。このあと、塗り方を詳しくご紹介します!

 
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