スマートフォンの動画モードで自撮りをして見えてくるものは?


具体的には「腸内環境ケア」と「運動」に取り組んでいると話す君島さん。料理に味噌や塩麹は欠かせず、乳酸菌が多く含まれる発酵食品を積極的に摂取しているとのこと。

「腸活をしている人に、『ちゃんと整っているかどうかわからない』と質問されることもあるのですが、毎日元気に目が覚めて、ご飯を美味しく食べられることができれば、腸活は正解だと思っています。腸内環境がよくなると自律神経も整い、メンタル面がよくなることを私が一番実感しています」

運動面では週1回の筋トレを行い、寝る前のストレッチは欠かさず行っているという君島さん。本書でも、電気を消した暗闇で、無音で行うラジオ体操や、背中や胸のストレッチなど、君島さんが毎日実践している方法を紹介しています。

「これは私の想像なんですけど、関節に若さの元が集まってると思ってるんですね。若い人とおばあさんの立ち姿はシルエットだけで見分けがつきますが、これは関節が固くなって可動域が狭まっているから、見た目の老化にもつながっていると思うんです。なので、関節を柔軟にすることは特に意識してやっています」

 

顔や正面の立ち姿は鏡でチェックできますが、気づかないのは後ろ姿や油断している時の姿など。そこで君島さんは、スマートフォンの動画で自分の姿を撮影し、チェックに使っているとのこと。

 

「以前は写真を撮っていましたが、今は動画。人ってシャッター音が聞こえると、その瞬間に意識してしまうものなんですよ。自分が気を抜いている時をチェックしようと思ったら、スマートフォンを動画モードにして、腕を伸ばして頭頂部や後ろ姿をばーっと撮るべき。そしたら、想像とは違う自分の姿がそこにあります。一人でランチを食べている時とか、電話で喋っている時に動画を撮ると、『どちらさま?』と言いたくなるような姿が確認できます」

被写体になる機会が多い君島さんでさえ、「こんな口の動き方をしている」「喋っているとこんなところにお肉がたまっている」と気付きが多いそう。直視したくない現実に、真正面から向き合うところも、君島さんらしさが感じられます。

「動画を撮ってもすぐに消してなかったことにできるので、ぜひ1回撮ってみて! 私はその動画が勝手にファミリーの共有フォルダにあがってしまって、娘に『何なの、この動画?』と言われたこともあるのですが……。とにかく己を知るのは大事なことです」