坂井真紀「親も人間だから、落ち込んだところは見せてもいいのかなって」日々感じる子育ての難しさと面白さ

子育ては今日がゴールじゃない

――子育てをしていると、こういう親でありたいという理想を掲げながらも、ついつい感情で子どもを怒ってしまったりして落ち込むことも多いと思います。

私も毎日ありますよ！　うわ、感情的になって言いすぎたなって反省することはしょっちゅうです。だから、そのときはちゃんと謝るようにしています。「ごめんね、言いすぎたよね。お母さん、昔からそこはなおしたいところなんだけど、全然なおせてない」って。

子育てって本当に思い通りにはいかないです。だからこそ、自分も素直でいることが大事。無理して自分が耐え切れなくなっちゃうと大変ですもん。自分も育ってないのに、人を育てるなんてうまくできるわけない。そこはもう素直に取り組むようにしています。

――ついうまくできない自分を責めてしまうんですよね……。

そういうときは、今日結果を出そうと思わない方がいいかもしれません。１年前から注意してるのに全然なおしてくれないこととか普通にあります。でも子育ては今日がゴールじゃない。明日も明後日もある。だから、「明日でいいや」「いつかなおるや」って、ちょっと自分のハードルを下げてみると楽になれると思うんですよね。

母親になって10年ちょっとですが、子育てにおいて隣の芝生が青く見えてしまうこと、どうしてもあります。つい他の子と比べて、自分の子ばっかりできていないように見えてしまうんですけど、成長のスピードは人それぞれ。だから、気にすることないよって、まだ母親歴10年の私ですが、もし悩んでいるお母さんがいらっしゃるならそう伝えたいですね。