勝たなくてもいい勝負2:大切な人との仲違い
 

大切な人との争いは、相手を傷つければ傷つけるほど、自分の心も痛むもの。本来は争わないほうがいいし、意見が違うなら、まずはきちんと相手の意見を聞いた上で、冷静に自分の意見も話せばいい。でも、距離が近いからこそ、感情的になりがちです。

お互いが意固地になってしまうと、どんどん状況が悪化することが多いもの。どちらか(もしくは双方)が、「プライドの高さから、自分の非を認められない」なんて事態になってしまうことも少なくありません。
ただ、もし“縁を切りたくないほど大切な相手”が意固地になってしまっている場合は、こっちから「助け船」を出してあげたほうがいいことも。自分のほうが一歩大人になって、「こっちも悪かった(あなただけが悪かったわけではない)」という意思表示をしてあげることで、相手の気が済み、場が収まることは少なくないのです。

 


「正しい、正しくない」にこだわるよりも大事なこと
 

これは、仕事でも起こり得ることです。たとえ相手に落ち度があっても、一方的に責めてしまっては、関係が悪くなることは多い。それよりも、お互いに折り合いをつけていったほうが、丸く収まることは少なくありません。
「最終的に、いい結果を出す」「みんなが幸せになる結果にする」というゴールを目指すなら、争っている場合ではないのです。

さらに、物事を上手に進めるためには、相手の立場に立って、「相手が聞き入れたくなるような言い方をすること」は重要です。
結局、ロボットを相手にしているわけではないので、人間には感情があり、プライドがあり、なかには、劣等感や承認欲求がある人もいるから、一筋縄ではいかないことも多々あります。そんなときは、「正しい、正しくない」ばかりを争点にしないで、“結果的に物事がスムーズに進むやり方”を考えていったほうがいい場合は多いでしょう。

「負けず嫌い」の人は、勝ち負けにこだわりがち。それで評判を落としてしまうこともあります。
「負けず嫌い」の性格は、長所にも短所にもなり得るので、“短所にしない術”を身につけたほうがお得です。
それについては、次のページで紹介します。