ではここからは、お二人が考える「味の黄金比」に則したレシピをご紹介します。

INADA’S RECEPE
くたくたブロッコリー シンプルバージョン

「日本の皆さん、油はもっと入れていい」料理人が伝えたい“味の黄金比”とは?【ブロッコリー、そら豆の黄金比レシピつき】_img7
 

前のページでもお伝えした通り、野菜、油脂、塩を100:10:1の割合で合わせ、蒸発する分の水を少量加えてゆっくり蒸し煮にすれば、あらゆる野菜がおいしくなります。野菜に合わせて油脂を選び、お好みのハーブやスパイスをちょい足しすれば、バリエーションは無限大! 特にブロッコリーにはうま味成分が含まれており、その味わいは格別です。

「蒸し煮」という調理法には、野菜の味をしっかり感じられるおいしさだけでなく、栄養分を逃さず野菜がたっぷり食べられるというメリットもあるのです。

ここで紹介するレシピは無水鍋を使うと、色もきれいでぐずぐずになりませんが、普通の鍋でくたくたに仕上がったのもそれはそれでおいしいものです。

 

<材料> ※数字は重量比[%]

ブロッコリー(ひと口大に切る) 100
バター 10
塩 1
水 10~30

<作り方>

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① 鍋にブロッコリーを入れて計量する。

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② その他の材料も全て鍋に入れる。水の量は、蓋の密閉具合によって調整する。鋳鉄製のキャセロールやココットなら密閉度が高いので水は少なめに、普通の鍋やフライパンなら多めに入れる。

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③ 蓋をして弱火で野菜に火が通るまで蒸し煮にする。思ったより蒸発が早くて焦げつきそうになったら途中で少し水を足す。

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④ 最終的に鍋の中身の重量が調理前の野菜の重量と同じくらいになるのが理想。