5年ほど前に雑誌の仕事で知り合い、今ではしょっちゅうごはん(というか飲み?)に行くほどの仲良しだという、スタイリストの佐藤佳菜子さんとエディターの発田美穂さん。
お互いの私物やおすすめアイテムを紹介して、やいやいとツッコミを入れ合う、そんなにぎやかすぎるふたりの公開おしゃべりを全5回にわたってレポートします!
 

Vol.2 お気に入りのTシャツ&サンダル編


発田 もういきなり、いつも通りの会話を繰り広げてしまった前回でしたけれども。

佐藤 ええ、ええ。

発田 今回のお題は「Tシャツ&サンダル」!

佐藤 この季節には欠かせない話です。

発田 サンダルはまあ、お好きなデザインをどうぞ、って話だけど。

佐藤 めちゃめちゃ足が疲れる、とかはもう、ご婦人は頑張らずに素直にやめた方がいいけど、それ以外はお好きにどうぞ、だよね。

発田 問題はTシャツだよ……。

佐藤 おうおう、急にどうしたのよ?

発田 もはや、何でもかんでも似合う年齢ではないからさ。Tシャツこそ厳選していく必要があるな、と痛感してるわけ。

佐藤 それは確かにそうだよね。なんでもない、ものすごくベーシックな白Tが似合うのは20代までかもしれない。

発田 でしょ? もしくは、超絶素敵骨格をお持ちの、選ばれし人か……。

佐藤 Tシャツを着るのに、骨は重要だからな〜。

発田 骨格マニアのかなちゃんが言うんだから間違いない。

佐藤 でも今は気が利いてるTシャツがいっぱいあるから、体型に合うデザインを選べば大丈夫じゃない?

発田 かなちゃんが愛用しているTシャツ、気になるわ〜。見せて見せて。
 

【佐藤佳菜子さん】
イチオシのTシャツ&サンダル

 
Tシャツ/アンクレイヴ サンダル、バッグ/ボッテガ・ヴェネタ パンツ/ニアーニッポン カチューシャ/イリス47

佐藤 まず、Tシャツって袖が短いと大人には難しいと思う。

発田 お、いきなり核心、きた。

佐藤 短い袖から、しっとりとした二の腕が出ちゃうと、途端におばさんっぽく見えてしまうんだよね。

発田 私の二の腕なんて、しっとりに、たるたる揺れもブレンドされてるから、短い袖だと本当に老ける。老けます。

佐藤 大事なことは2回言ったね。あと短い袖って、謎の子供っぽさっていうか、少年っぽさもあるから……。

発田 うんうん。

佐藤 結果として“おばさん子供”みたいになっちゃうわけ。

発田 わかりすぎるよ。

佐藤 袖が長い方が圧倒的にモダンに見えると思う。二の腕が筒状になっていて、真っ直ぐひじ上まで伸びているようなデザインがいいの。

発田 まさにこのボーダーTの感じね。

佐藤 こういう袖のバランスだと、Tシャツが単なるカジュアルアイテムじゃなくて、ちょっとモードな雰囲気になるっていうか。

発田 うんうん。よそいき、な感じ。

佐藤 そう、カジュアルから一歩進んだ感じになるから、シンプルなワンツーコーデでもサマになるんだよね。

発田 そしてサンダルは、毎度おなじみの“クセつよ”案件ですね。

佐藤 私はなんといっても地味な服が好きだから、靴とバッグだけはふざけておきたいの。

発田 このサンダル、すっごく可愛いけど……、すっごく歩きにくそうに見えるんだけど……。

佐藤  でしょ? わかるよ! 私も一目惚れしたものの、歩きにくいんじゃないかと疑ってかかってたんだけど、試着してびっくり。ピタッとはまって、ものすごく安定するの。

発田 えー、信じられない。

佐藤 靴底がふかふかしていて、本当に歩きやすくて。この大袈裟なデザインはもちろんなんだけど、意外にも履きやすさに惹かれて買ったの!

発田 うん、意外。だけど、ホント可愛い!

 

【佐藤佳菜子さん】
理想的なデザインの白T

〈右から〉ユナイテッドアローズ、エイチ ビューティアンドユース

発田 さっきの話を聞いた後だと、このセレクト、納得だわー。

佐藤 でしょ。全部筒状の長め袖。

発田 小さめのクルーネック、ってとこも共通だね。

佐藤 襟ぐりはすごく開いているか、すごく詰まっているか、どっちかしか買わない。

発田 確かにね。半端な丸首とか、いきなり疲れて見えるよね。

佐藤 あとは、ある程度地厚な素材感、っていうのもポイント。

発田 わかる! 素材大事。薄手のヴィンテージ風Tシャツとか着たら私、いきなり老け込む自信あるもん。

佐藤 どんな自信なの(笑)? でも、私もその手は選ばない。だってさ、もう自分自身がウォッシュかかったような肌なのに、そんなものわざわざ着なくていいのよ。

発田 ウォッシュがかかった肌(笑笑)! ホントすぎること言うの、やめて(笑)。
 

【佐藤佳菜子さん】
コーデのスパイスになるサンダル

〈右から〉へリュー、マノロブラニク×ビルケンシュトック

発田 こちらも、お好みが一貫しております。

佐藤 はい、“クセつよ”でお届けしております。

発田 かなちゃん、ヒールを好んで履きそうな感じもするけど、意外とフラット多めなんだよね。

佐藤 スタイリストって体力勝負だし、歩き回るし、立ち仕事だし、だから持ってる靴の9割はフラットだよ。

発田 右のへリューのサンダル、何? この愛しいヘンテコりんさ!

佐藤 ヒゲのないコーンみたいで、最高に可愛いよね。

発田 このビジュー付きマノロ×ビルケンは、私も欲しかったけど一瞬にして売り切れたやつだし!

佐藤 とにかく私は基本地味な服が好きだから、それに当たり障りのない靴を合わせてしまうと、途端に普通のおばさんになってしまうわけ。

発田 真っ当なご婦人にね。

佐藤 だからちょっと変だったり、どんなデザイン? って二度見したくなるようなものを合わせることで、ちょうど今どきの着こなしに着地させるって感じなんだよね。

 
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