アリエルを演じるのは新時代の歌姫!ハリー・ベイリー


6月9日から、『リトル・マーメイド』の実写版が公開されました。既にアメリカでは公開されており、公開されてから4日間の全米興行収入は1億1750万ドル(約164億円)を記録しています。主人公アリエルを演じるのはハリー・ベイリー。長編映画の主演は初めてですが、その実力は折り紙付き。姉クロイとともに、「クロイ&ハリー」としてYouTubeチャンネルを立ち上げたところ、ビヨンセの目に留まり、ビヨンセのレーベル「パークウッド・エンターテイメント」と契約。グラミー賞では最優秀新人賞を含め、5回ノミネートされています。筆者もクロイ&ハリーのチャンネルで歌声を聞きましたが、一瞬で鳥肌が立ちました。深みのあるのびやかな声に、抜群の表現力。まごうことなき新時代の歌姫です。

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「リトル・マーメイド」 6月9日(金)全国劇場にて公開
© 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
『リトルマーメイド』『美女と野獣』『アラジン』実写版を成功させてきたウォルト・ディズニー・カンパニーが、創立100周年を迎える歴史的な年に、あの「リトル・マーメイド」をついに実写映画化。夢を求め人間の世界に飛び出す人魚姫アリエルの歌声が、世界中に最高の魔法をかける!

美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエル。掟によって禁じられているにも関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいというアリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。

さて、実写版『リトル・マーメイド』は公開前からとにかく話題になりました。アリエルを演じるハリー・ベイリーが黒人です。アニメーションのアリエルは白い肌だからか、イメージと違う、と反発をよんだのです。キャスティングが発表されると「#NotMyArie(私のアリエルじゃない)」というハッシュタグまで登場し、全世界で白熱した議論になったのでした。

 

黒人がアリエルを演じるという話題が先行していた本作。でもみてみると、そこにいたのはアリエルそのものでした。違和感がないどころか、疑問の声が溢れていたことなんて忘れるほど。とにかくめちゃくちゃナチュラル。何よりハリー・ベイリーの歌! 歌声はもちろん、表現力が本当に素晴らしすぎるんです。ヒロインが現実の世界に飛び出してきたらこんな感じなんだろうな、というのをさらに超えて来ました。もうヒロインそのものです。

「リトル・マーメイド」ミュージッククリップ|「パート・オブ・ユア・ワールド」|6月9日(金)劇場公開!