お盆を迎えるこれからの季節。普段はお墓参りに行く機会がない方も、年に一度は……ということで、ご先祖様に手を合わせる方も多いのではないでしょうか。普段何気なく行っているお墓参りかもしれませんが、仏壇やお墓にお供えする仏花(ぶっか)の決まりについて考えたことはありますか? 今回の相談者・美奈子さんも、これまで仏花について考えたことはなかったそうですが、お盆を前に知りたくなったと言います。話を聞いてみましょう。

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母の墓前に飾る仏花、何が正解?


お墓参りと言えば、年に1回祖父母の家に行く時にしか行っていませんでしたが、昨年母をがんで亡くして以来、頻繁に墓参りに行くようになりました。生前は父の一族と同じ墓に入ることを嫌がり、さらには自分の先祖代々の墓をなくす墓じまいまで考えた母。最近流行りの樹木葬にすると言い張った挙句、結局父と一緒に入れるお墓を作って亡くなりました。

私は一人っ子で母とは一卵性母娘のように育ってきたので、喪失感は自分が想像していた以上のものでした。私にも家庭がありますし、日々の生活に追われていますが、正直母のことに関しては1年近く経った今でも立ち直れていません。周りの友人たちの親はまだ健在なので、余計に「なんで自分だけが……」とも思いますが、今はその思いを埋めるようにお墓参りに行って自分の近況を伝えています。

母は花が好きだったので、四季折々の花を供えることで喜んでいるような気がします。ですがある日、仏花にはしきたりがあるという情報を目にしました。試しに父に聞いたところ、無頓着でそんなしきたりは聞いたことがないと言います。

また、今は毎月のようにお墓を綺麗にしに行っていますが、今後は子どもの受験や自分の仕事の状況によって行く頻度が減ってしまうかもしれません。それによって母のお花がなくなるのは寂しい気もします。

せめて造花で華やかにすれば母も浮かばれるかなと思い、最近はよりリアルな造花を探すようになりました。ですがそもそも墓前に造花を供えても問題ないのでしょうか。詳しく教えてください。

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仏花にふさわしくない花はズバリこれ!
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