日本人の主な死因は、がん、心疾患、老衰で、これら3つが全体の半数を占めています。ですがこれは全年齢を対象にした話。高齢になると増えてくるのが、「誤嚥性(ごえんせい)肺炎」です。聞き慣れない言葉かもしれませんが、誤嚥性肺炎は喉の老化によって起こる疾患で、場合によっては死に至ることも。ママ友からその怖さを聞かされたという相談者・美穂子さんと共に、今回は誤嚥性肺炎について見ていきましょう。
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口の中の状態が寿命を左右!?
先日、ママ友たちと食事に行った時のこと。珍しく仕事の話になり、歯科医をやっている友人が「口の中の健康がいかに寿命を伸ばすことにつながるか」という話を始めたんです。何でも口内環境の乱れは歯周病を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病のリスクを高める恐れもあるのだとか。
腸内環境の悪さが健康に直結することは知っていましたが、まさか口の中の状態も重要とは……! 口内の環境は、誤嚥性肺炎という病気にも関係するというのです。
するとその場にいた友人の1人が、「うちのおばあちゃんも誤嚥性肺炎を繰り返して、最終的には口から食事をとれなくなっちゃったのよ」と話し始めました。直接の死因ではなかったものの、最終的に血管内にカテーテルを挿入し、高カロリーの輸液を投入する栄養法を数年続けたそうです。
誤嚥性肺炎と言われてもこれまでピンと来ませんでしたが、今年に入って好きなミュージシャンが誤嚥性肺炎で亡くなってしまったこともあって、彼女の話に聞き入ってしまいました。
私の父は大の歯医者嫌い。話を聞いていたら不安になってきました。そもそも誤嚥性肺炎はどのような病気なのか、自分自身も含めて今からやれることがあるのかなど、教えていただけますか?
高齢者が誤嚥性肺炎になる3つの理由とは?
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