年を重ねると、何かと病院の世話になる機会が増えるもの。70代後半になるとその割合は一気に増加し、全入院患者のうち75歳以上は半数以上を占めています。手術などを受ける予定がある方はまだしも、親が急に入院を余儀なくされ、右往左往したという経験をお持ちの子世代もいるのではないでしょうか。今回の相談者・晴美さんも、ある日突然父親が病院に担ぎ込まれ、いろいろと困ったことがあったと言います。話を聞いてみましょう。

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ある日突然やってきた入院の一報


先日、ひとりで暮らす父親が、ゴルフ中に倒れたという知らせが来ました。連絡をくださったゴルフ仲間の方によると、父は何の前触れもなく倒れてしまったとのこと。慌てて病院に駆けつけたところ、医師から脳梗塞と説明されました。

幸い一命は取りとめましたが、国内ではゴルフのプレイ中に年間200人近くの方が亡くなっていて、今回のようなケースは珍しくないとのこと。父はなんとか意識が戻ったので、とりあえず数日間入院して様子を見ようということになりました。

父は年を取ってもハツラツとしている人だったので、倒れたという事実はかなりショッキングなものでした。ですがその現実に面食らう間もなく、病院では矢継ぎ早に父の持病や既往歴、手術経験、アレルギーなどについてあれこれ聞かれ、保険証の提示も求められました。

父は私の自宅から車で30分ほどの距離に住んではいるものの、込み入った話をすることはなく、普段の様子はほとんどわかりません。もともとひとりで何でもできるタイプの人だったので、母を亡くしてからもお互い干渉せずにやってきました。それが裏目に出て、突然こんなことになろうとは……。

入院にするにあたっていくつかの持ち物も必要とのことで、混乱の中で看護師さんから指示を受けました。ですが必要なものが自宅のどこにあるのかさっぱり分からなかったのです。何とか揃えて入院に備えたものの、事前にできることはあったのでしょうか。後日その話を友人にしたところ、彼女も思い当たる節があったようで、一体どうすべきだったのか誰か教えて欲しいという話になりました。

持病も入院の経験もない父に対して、私はどうすべきだったのでしょうか。

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入院中にあると便利な持ち物って?
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