団塊の世代が後期高齢者になる2025年には、38万人もの介護士が不足すると言われています。人手不足によって介護現場は疲弊し、時にそれが利用者に対する虐待につながることも。今回の相談者・春香さんは、義母の施設入居について考えているものの、施設の環境を危惧する夫の反対にあってスムーズにいかない様子です。話を聞いてみましょう。
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認知症の義母の今後は…!?
実は今、同居する義母の介護について夫と意見が割れているんです。義理の両親とは結婚を機に同居を始め、かれこれ20年近く一緒に暮らしてきました。義父母は孫の面倒も本当によく見てくれて、二世帯にしたことは一度も後悔していません。
ただ、最近穏やかだった暮らしが少しずつ変わりつつあって……。義父が3年前に亡くなり、ちょうど同じ頃に義母が認知症を発症してしまいました。最初は日常生活に支障をきたすほどではありませんでしたが、だんだん勝手に家を出ていってしまうことが増えてしまって。杖を使って歩くので、それほど遠くには行けませんが、それでも何かあったらと思うと心配で仕方ありません。
しかも最近、徘徊だけにとどまらず、近所のお宅のインターフォンを押して回るという理解し難い行動も増えてきました。
そんな状態ではあるものの、夫はできるだけ施設には預けたくないようで、「もう少しだけ頑張ってみないか」と言います。義母との関係は良好ですし、子供が小さい頃は面倒を見てもらったこともあって、私自身もできる限り家庭内で介護を、と頑張ってきました。ですがもう限界が来てしまったかもしれません……。
夫に施設に入れたくない理由を聞いたところ、「認知症をいいことにぞんざいな扱いを受けて、挙げ句の果てに虐待されるかもしれない」と言います。入居を考えているのはある程度きちんとした有料老人ホームですし、自分たちが頻繁に顔を出せば避けられるものだと思いますが、ふと虐待の多い施設の傾向はあるんだろうか、という疑問が湧いてきました。
そもそもどのような行為が虐待と言われるのか、どんなやり取りが行われていたら危険と判断したら良いのか、今後について冷静に考えるためにも実態を教えていただけますか?
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