「墓じまい」件数急増中、100万超えの場合も...知っておきたい令和のお墓基礎知識_img0
 

日本では、昔から「女性は結婚したら嫁ぎ先の墓に入る」という考え方が一般的でした。しかしその考えは、時代の流れとともに多様化してきています。「お墓の世話で苦労したから自分の子どもには同じ苦労をさせたくない」「夫の一族の墓に入りたくない」といった声も聞かれ、この10年で墓じまいをする件数は1.7倍に増えました。今回の相談者・美和子さんも、父親が墓守をしている九州のお墓をどうすべきか、親友の話をきっかけに考え始めたようです。話を聞いてみましょう。

 


九州にある先祖の墓は今後どうなる?


先日、大学時代の親友・亜紀子と会った時のこと。3年前に父親をがんで亡くした彼女は、2ヶ月ほど前に母親も亡くし、ようやく実家の片付けが終わったというので久しぶりに会いました。すると話題はお墓の話になったんです。

母親は、父親も眠る先祖代々のお墓に入ったとのこと。亜紀子はひとりっ子なので、長崎にある墓を守ることになったと言います。自宅のある都内からは頻繁に通える距離ではありませんが、それでも年に数回のお墓参りなら……とのこと。ただ、彼女は独身なので、この先自分がそのお墓に入るのか、そもそも死後はそのお墓をどうするのか、いろいろと考え始めたようです。

この先何十年も墓地管理料がかかるようで、早めにいろいろなことを把握しておきたいとネットで調べたところ、「ひとりっ子で子どもがいない“完全おひとりさま”の場合、実家の墓に入るためには生前いろいろな手続きが必要」という文言を発見したのだとか。

私もバツイチ子なしで未だ再婚の気配がないので、父親が墓守をしているという奈良のお墓のことが気になってきました。試しに調べてみると、墓じまいには数百万かかることもあるのだとか……!

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墓じまいにはこんなに費用がかかる!?
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