正しい洗髪と「頭皮マッサージ」を同時に行うことで、髪の仕上がりは驚くほど変わります

シャンプーとは髪の毛を洗うというより、主に「頭皮」を洗うもの。しっかり洗いながら同時に血流アップするマッサージができます。
シャンプーの仕方なんてわかってる、と思うかもしれませんが、この通りに洗ってみたところ、今までよりはるかに髪がサラサラとなり、驚くほどいつもとは違う仕上がりになりましたのでぜひやってみてください。

（１）予洗い
シャワーをフックにかけたまま直接髪にあてるのではなく、フックから外して手に持ち、髪をめくって頭皮部分にお湯をあてて全体に髪をしっかり濡らします。ここで汚れの7～8割が落とせるといわれています。
頭皮が濡れていないとシャンプーがしっかり泡立たないため、洗浄力が発揮できず、皮脂や汚れをしっかり落とせないばかりか、泡のクッションがない状態で頭皮や髪を摩擦してしまうことになります。
摩擦は頭皮にとっても髪にとっても傷みの原因。まずは準備段階として、頭皮と髪をしっかり濡らすようにしましょう。

（２）シャンプーで頭皮を洗う
シャンプーを手のひらに取り、水を加えて両手で軽く泡立てたら、頭部の数ヵ所に置いていきます。特に皮脂の多い生え際部分、頭頂から後頭部にかけてのいわゆる「モヒカンゾーン」（頭部の正中線）の数ヵ所に置くのがおすすめ。
さあ、ここからが洗髪のスタートです。

泡のついた手を左右の耳上の生え際から差し入れ、指先で頭皮にギザギザを描きながら正中線に向けて移動していきます。正中線で左右の指が出会ったら両手の指を組み、指の間の髪をすべらせるように、両手を離していきます。この動作を襟足から生え際までまんべんなく行いましょう。
また、このように洗っていると、洗ううちに空気を含んでどんどん泡立っていきます。摩擦を防ごうと洗顔のように最初から完全にモコモコの泡を立てなくても大丈夫。
シャンプーブラシを使う場合は、まずは指で洗い、しっかり泡立ってからがおすすめです。

シャンプーブラシを写真のように２個使うことで、洗いながらの頭皮マッサージが可能になります。

ブラシを軽く頭皮にあてて、引っ張らずに小刻みに動かすのがポイント。まずは、一番大きな筋肉がある側頭部→後頭部とぼんのくぼ周辺→頭頂部　とブラシを頭の下から頭頂部に向かって当てていくと効率的に頭皮の血流を促すことができます。

マッサージが終わったらいよいよすすぎです。

このときも髪の毛をめくり、シャワーをフックから外し、頭皮に確実にあて、
泡残りがないようにしっかりすすぎましょう。すすぎ残しはかゆみや乾燥など頭皮トラブルのもとになります。襟足や生え際なども確実にすすいで。

（３）トリートメント
トリートメントの効果を最大限に出すため、髪の毛の水分をいったんタオルで軽くおさえたら軽くシャンプーブラシでとかし、頭皮につけないよう、トリートメントを髪の毛だけになじませます。再度シャンプーブラシで軽く梳かすとトリートメントを髪に360°しっかり付着させることができます。製品に書いてある指示どおり数分置いたら、しっかり流します。
トリートメントは、洗い流した水が背中などになるべくつかないように注意して。一旦触れると落ちにくいので、よく洗うこと。背中のニキビなど、肌トラブルの原因になってしまうこともあります。

（４）頭皮ローションで保湿
タオルドライしたら、頭皮用ローションをつけます。

しっかり分け目をつくり、５プッシュずつ。頭皮全体に塗布します。
ローションを頭皮全体にしっかり行き渡らせることが何より大事です。

（5）ドライヤーで頭皮を乾かす

頭皮を濡れたままにすると蒸れが起こって菌の繁殖を招き、においやかゆみなど頭皮や髪のトラブルの原因になることも。

髪の毛をめくり、内側の頭皮部分をしっかり乾かします。この際、ブラシ自体に風が通るブラシを使うと乾きが早いのでオススメです。

起床時や時間があるときに頭皮をマッサージして、さらに血流アップ！

仕事や家事に多忙なミモレ世代、頭皮マッサージはシャンプーのときにじっくりするだけで良いですが、朝の起床時や仕事の合間にも取り入れると顔色に血色感がもどり、気持ちもリフレッシュ。

頭皮ローションをつけマッサージする場合はシャンプーのときと同様に下からモヒカンゾーン（正中線）に向けてギザギザと登っていく動きで全体をグリグリ揉みます。

頭皮ケア　その他の豆知識

頭皮のケア、どうするか迷ったら？
頭皮のケアはスキンケアの応用です。わからなくなったらスキンケアではどうするか考えると答えが出ることが多いです。例えば熱いお湯で頭を洗っても大丈夫か、迷ったら、「熱いお湯で顔を洗うと乾燥するのでNG」とわかりますよね。頭皮も同じです。
ただし、頭皮のほうが皮脂が多いので顔の肌質と頭皮の肌質は必ずしもイコールではありません。

頭皮のかゆみや乾燥も増えたように感じますが、これも血流のせい？
更年期になるとエストロゲンが減少します。エストロゲンは肌の保湿能力を司るホルモンで、髪や肌をツヤツヤにしたり、抗酸化力があります。このエストロゲンが減少したために頭皮が乾燥した可能性があります。ヘアカラーによるダメージという可能性もあります。
かゆみはすすぎ残しが原因であることが多く、まずは３分間、しっかり髪をめくりながら、シャワーを頭皮にあててすすいでみてください。