こんにちは、エディターの昼田です。
先日のインスタライブで、「持っているバッグは、コットンバッグ1個です」と告白できて(笑)良かったです。お問い合わせを何度かいただいていたので。
正直なところ、こんな私になるなんて……! 自分でもびっくりですよ。
振り返ると20代からずっとアイコニックな高級バッグを追いかけてきました。クロエのパディントン、バレンシアガのクラシック・ザ・シティ、それからヴィトンにゴヤール、セリーヌ……。エディターズバッグなんて言葉も流行ったくらいですから、エディターたるものいいバッグを持たねば! と必死でした。当然、ブームなバッグはいつか終わりがくるわけで、古臭い人に見られないようにまた次を追いかける無限のループ。もう地獄ですよね。
こんな人気のバッグを持っている私って、すごいでしょ? いけてるでしょ? バッグの価値を自分の価値に置き換えることで、自信や安心感を得ていたわけです。
今の私はといえば、コットンバッグ一つ。しかも、誰かにもらったもので(展示会のおみやげとか)こだわり、まったくなし(笑)。
バッグ一つとってもこうも人は変わるのです。でもね、バッグ=その人そのものだと断言します。大きく見せようとしていたかつての自分は、そういうピースを求めていたし、モノに対しての執着がない今の私は、名もなきバッグを選ぶわけで。バッグ=私そのもの。
クローゼットが私自身を投影しているように、バッグもまた然り。私という人間を物語っているなと思います。
・整理はできても整頓ができない
・一日の予定も、頭の中も、余白がないとダメなタイプ
・ものをできるだけ持ちたくない
・身軽でいたい
・複雑なことに対応できない
こんな私だから、軽くて仕切りのない、いつも6割程度しかモノが入っていない「コットンバッグ」なのです。等身大の自分、ありのままの私の姿がここにあります。それを見せられないから、かつての私は、本来の自分とは違う「不自然なバッグ」を選んでいたわけです。
ありのままの私ではダメ。
例えば、私は整頓ができないからいつもカバンの中がぐちゃぐちゃ。雑誌によくある「カバンの中身特集」なんかを見ちゃうと本当に凹むわけです。
なんで私は、こんなに整頓ができないんだろうか。女子なのにこの汚さ……。あぁ、私の努力が足りないんだ。自分を変えないとだめだ。
今度は仕切りがたくさんあるバッグを買うわけです。だけど、やっぱりできないんです。仕切りを無視してしまう。結局、仕切りがあってもぐちゃぐちゃになるバッグにまた落ち込むんですよね。
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