ちなみに、本作が放送されるのは、今年の春から新設されたドラマ枠。前クールでは、岡田惠和さん脚本の『日曜の夜ぐらいは…』が放送されていました(序盤は不穏な空気が流れていて、あれ? となりましたが、最後はやっぱり岡田ワールドが全開でホッとしましたね)。

最近のフジテレビでは、『silent』の生方美久さんや、『真夏のシンデレラ』の市東さやかさんなど、新人脚本家を積極的に起用する傾向が見られていますが、テレビ朝日系の“日10”はとにかく手堅い!

しかし、岡田さんは悪い人が出てこない優しい世界を描くのが得意な作家さんなので、野島さんの作風とは180度異なる(はず)。『何曜日に生まれたの』は、めちゃくちゃ悪い人が登場しそうな雰囲気がただよっています。というか、すいの運命を大きく動かす9人のメインキャスト、全員怪しい……! とくに、溝端淳平さん演じる公文は、絶対になにかあるだろ〜と思っております。

野島伸司、5年ぶり地上波連ドラも“過激描写”は健在?!『何曜日に生まれたの』が期待しかない!_img0
『何曜日に生まれたの』(テレビ朝日系/8月6日(日)22時スタート)公式サイトより。

また、すいがトラウマを抱えるようになった原因が、高校時代にありそうなのも気になるポイント。『最愛』(TBS系)や、『愛おしい嘘〜優しい闇〜』(テレビ朝日系)もそうでしたが、学生時代と大人になってからの世界線が入り混じる作品って、だいたい面白くないですか?

 

青春とは、人の痛みや苦しみを理解することを学ぶ期間でもあります。大人になって振り返ってみると、「あの時、なんであんなこと言っちゃったんだろう」とか、「バカみたいなことで無邪気に遊んでいたなぁ」とか、笑ってしまうような思い出ばかり。だけど、だからこそ、その“裏”にはさまざまな思いを抱えている人もいたりして。すいの同級生・瑞貴を演じる若月佑美さんのコメントにもありましたが、学生時代の人間関係って危うくて尊い。社会人になってからの人間関係は、曖昧で儚いんですよね。

すいが引きこもるようになった原因、そして引きこもっていた10年の間、どのようなことを考えて生きてきたのか。高校時代にすいの身に起きたバイク事故は本当に“事故”だったのか? も含めて、考察をしながら楽しんでいきたいと思います!

野島伸司、5年ぶり地上波連ドラも“過激描写”は健在?!『何曜日に生まれたの』が期待しかない!_img1
 

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