子育て情報で「うつ」に陥りやすい2つのパターン
子育て情報の収集は、次のような2つのパターンのときに、うつにつながりやすくなるようです。
パターン① 「だれかとつながりたい」が目的のとき
1つ目は、「だれかとつながりたい、コミュニケーションをとりたい」と思って情報をとるときです。人は弱ってくると、だれかとつながりたくなるものです。特に女性はコミュニケーションを大切にする傾向にあるので、特定のコミュニティーに参加して交流するのは、悩みの解消に役立つでしょう。
けれども、逆に強迫観念のように、
「そこの人たちに嫌われたくない」
「何か嫌なことを言われても、なかなか抜け出せない」
と、そのコミュニティーに固執してしまう場合があります。
夜中にオンラインゲームをやるというクライアントさんがいました。カウンセラーとしては、うつからの回復のためには、その方にはしっかり睡眠をとってほしいと思います。けれども、本人にとってはゲーム仲間のほうが睡眠よりも大事で、死活問題に感じています。それは、「ここでは私は大切にされている」という感覚があり、それが本人の低下してしまった「自信」の補強になるからです。
同じ現象は、子育てサークルやママ友仲間でも発生します。「子育てコーチング」を勉強して実践するグループで、じつは苦しい思いをしているのに、なかなか自分から抜け出せないでいるクライアントさんもいました。ちなみに、こうした方々に対しては、まず疲労をとることの大切さをお話しして、コミュニティーとは別に、自信を育んでいける方向を本人と話し合いながら、カウンセリングを進めていきます。
Comment