3度の離婚を経験した、作家で家庭問題カウンセラーの新川てるえさんは、離婚は「幸せになるためのよりよい選択肢」だと語ります。しかし、25年間で1000件以上の離婚相談に乗る中で、子どものことを冷静に考えることができなくなってしまう親もたくさん見てきた、という現実も指摘。何より、新川さん自身も「子連れ離婚」を経験し、うまくやれなかったという後悔があるのだそう。そんな新川さんの著書『マンガ 子連れ離婚を考えたときに読む本』は、自身が後悔した経験も踏まえながら、子連れ離婚を考える人に必要な情報を徹底的にまとめ、難しい制度や手続きの話も楽しく読める漫画にした1冊です。

夫婦“だけ”の問題とはいかない「子連れ離婚」について、特に揉めごとに発展しやすい養育費にスポットを当てたパートを、今回は特別に一部ご紹介します。

養育費の支払い率は3割未満。「子連れ離婚」を考える人が子どものために知っておくべき「債務名義」とは?_img0
 


子連れ離婚には「準備と順番」が大切


本書の主人公は40代の主婦・かなこ。小学校低学年の息子と、未就学児の娘を育てながら、家事育児に追われる日々を過ごしています。夫・和人は仕事人間で亭主関白。その自分勝手で横柄な態度に次第に耐えきれなくなり、かなこの頭の中によぎる「離婚」の二文字……。

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和人の転勤で奇遇にも地元に戻ったかなこは、いつのまにか離婚していた地元の友人らと再会し、一気に離婚への現実感が湧くも、突如現れた離婚カウンセラーの新川先生にピシャリとこんなことを言われます。「子どものためにも無策な離婚はやめるべき。子連れ離婚には準備と順番が大切です」

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まずは冷静になり、離婚についての相談窓口、新たな住まい、生活費、仕事など、考えるべきことは山ほどある、と新川先生はかなこを諭します。はやる気持ちを抑え、それならばと情報種集から始めたかなこ。とにかく準備さえすれば、あとは離婚届けの紙切れ1枚を出すだけでしょ? と考えるも、子連れ離婚経験者の友人たちに「甘すぎ」と一蹴されてしまうのでした。

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「親権」「養育費」「面会交流」を具体的に話し合う


夫婦のどちらかが離婚しようと決心したら、まずは夫婦で主に3つのことを話し合う必要がある、と離婚アドバイザーの新川先生は言います。それは、「離婚をするか、しないか」「子どもに関すること」「お金に関すること」の3つ。特に「子どもに関すること」に関しては、離婚の一番の被害者は子どもであることを忘れずに、「親権」「養育費」「面会交流」について冷静かつ具体的に話し合ってほしい、と新川先生は念押しします。

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こうした様々な子連れ離婚の知識を学ぶ中、かなこは意を決して夫・和人に離婚の意思を伝えることに。しかし、和人もすんなり応じるわけがありません。和人は「親権は渡さない」「離婚するなら養育費も払わない」と言い出したのです。

 

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特別に1話公開! かなこの頭をよぎる「離婚」の二文字……
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