春はハイライターが豊作だと申し上げた気がするのですが、下半期は「シェーディング」の新作がものすごく出て来ています。時代が動いている、という感じです。メイク界の美意識が、色やらで盛るメイクではなく、もともと持っているそれぞれの骨格を活かす、ベースメイク重視の陰影コントロールメイクに、「ゴゴゴゴ……」と音を立てながら移行している感じ。さまざまなブランドが「個性」や「自分美」を謳い、その答えは骨格なんだ、とおっしゃる2023AW。イガリさんの連載も最近「骨格」の話になって来ていますが、さすが「トレンドを肌でかぎ分ける」イガリさん、と改めて驚いているところです。そんな「時代が動いてる感」を感じさせた新作のひとつである、今週のお助けコスメがこちらです。
光だけのせるハイライトはあったのに、影だけのせるシェーディングはなかったな、という気づき
いよいよシェーディング・ハイライトがメイクの必修科目になってきた感じがあります。極端に言えば、今のメイクってアイシャドウのグラデ塗りができなくてもいいから、肌の陰影はつけられたほうがいいかも、というような優先順位。シェーディングって難しいという印象を持っていたりして、実はトライしたことがないという方も、ついに手に取る大きな潮目に来ているような気がしています。でも、そんな世の中には、「失敗知らずの名品」の登場が待たれますよね。
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