もう気合いでどうにかなる年齢じゃない(笑)


——ずっとブレずに輝いている工藤さんは、同年代の女性にとってきっと勇者のような存在。今後、60歳になっても70歳になっても戦う姿を見せてくれるような気がしてしまいます。

工藤静香さん(以下、工藤):いやあ、未来はどうなるか分からないです。30 歳、40歳、50歳と、やっぱり年齢を重ねると明らかに身体も変わってくるし、今のツアーを回っていて驚かされています。「え、こんなに疲れを感じるの?」って(笑)。自分の変化を感じることが面白いです。

【短期集中連載④】工藤静香「苦しいことを乗り越えると強さって貯まっていくんです」SNSのコメント欄をオープンにしている理由_img1

 

——衰えを実感してネガティブになってしまう女性も多いと思いますが。

工藤:体力が落ちることなんて当たり前だから、面白がらないと落ち込みそう。先日はステージの上で暑くてフラフラになってしまって、「もしかしてホットフラッシュ?」って。お客さんに「暑いよね?」と同意を求めてしまいましたが、実際にはホットフラッシュですから。そうなったときは「ホットフラッシュ!」と明るく叫ぼう! なんて話しました(笑)。

 

——ライブができるくらいの体力を維持するために心がけていることを教えてください。

工藤:シンプルですが、寝ることは大切だと思います。睡眠時間が短かったり、眠りが浅いと次の日に疲れが残りますね。もう気合いでどうにかなる年齢じゃない(笑)。でも私は1日にやるべきことを詰め込んでしまうタイプなので……。そうすると休む時間を確保できなくなってしまいますから。全部を自分でやろうとしないで、他の人に任せられることを探さないといけないと思っています。

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——美容院に行かずに自分で髪を切ったり染めたりするのも、「時間が惜しい」ことが理由のひとつだったりしますか?

工藤:まさに! ちょっと髪を染め直したいだけなのに、美容室のイスで2〜3時間もじっとしているのが苦手です。家で染めれば、同時に他の作業ができるじゃないですか。たまにはネイルサロンで優雅な時間を満喫したいのですが、やっぱりその時間で何かをしたくなります。どうしてもセカセカするのは自分のダメな部分かもしれません。