高齢者施設探しで、驚いたこと
父が入れそうな高齢者施設はないかと探したときに、まず思ったことが、「民間の高齢者施設は、驚くくらい高い!」ということです。
父は都内に住んでいて、同じ区内で探すとなおさらです。ある程度、口コミの良い施設だと、入居一時金で「ちょっとした家が買えるんじゃないか?」という金額のところがあったり、入居一時金が安いところだと、月額利用料が「25万円以上」のところが多かったり。
もちろんヘルパーさんの給与や施設の維持を考えると、妥当な金額なのでしょうが、「年金生活でこういった施設に入れるのは、どんな人なのだろう?」と思うのです。
公営の「特別養護老人ホーム」であれば、費用は手ごろですが、「要介護3」以上でないと入れません。
「要介護認定」は、要支援1、2、要介護1、2、3、4、5と7段階あるのですが、その認定が結構、厳しいのです。父は、歩行が不安定で、もの忘れや理解力に低下が見られるのですが、数か月前に見ていただいたときは、まだ「要支援2」だと認定されてしまいました。
ただ、それ以前に、自由な環境が好きな父は、高齢者施設に入りたがらないところも。いつか父に入居してもらうときは、どう納得させるのかが課題です。「子供に捨てられた」なんて、誤解されたくないですしね。
現状では、本人が1人でトイレに行けなくなり、どうしようもなくなったときに説得するしかないなぁと考えているところです。
親のため、そして、“30年後の自分”のためにも
私自身、親の介護をするようになって、驚くことや発見することが多いです。ただ、これは「30年後の自分」にも起こり得ることかもしれない、と思うのです。
元気なうちは、「老後は、誰の迷惑もかけない」「家で暮らして、ピンピンコロリが理想」と考えるものですが、実際に体が動かなくなったり、思考力が落ちてきたりしたら、そんなことを言っていられなくなるのが現実です。
実際に、私の父も「子供には迷惑をかけたくない」と思っていたタイプですしね。
親のためはもちろんのこと、“30年後の自分”のためにも、「どういう老後が幸せなのか」をきちんと調べ、考えておくことは大切なこと。私自身、“30年後の自分”がやってほしいと思うことを想像して、親にしてあげたいという気持ちではいます。
誰もが必ず訪れる「老後」をどう過ごすのか。正解はないのですが、これからも色々と学んでいきたいと思います。
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