世の中には色々な人がいます。意地悪をしてくる人、嘘をつく人、ズルいことをする人など、残念な人もいます。
もちろんそういう行為は肯定できるものではありませんが、そんな残念な行動をとる人に対して、「ひどい! 悪い人だ」と思うだけでなく、「もしかしたら、“生きづらい人”なのかもしれない」と考えられるようになれたら、見方は随分、変わってくるのかもしれません。
あの人は、「生きづらい人」かも……
あるとき、ふと思ったことがあります。この世界には、「いい人、悪い人」というよりも、「生きやすい人、生きづらい人」がいるのではないか、と。
よほどサイコパス気質でない限り、幸せな人は相手に意地悪をしたいなんて思わないもの。「人に意地悪をする行為」というのは、自分自身の心が闇に浸っていないと、本来はできることではないですしね。
そういう残念な人は、幸せではないから相手に意地悪をしたくなり、意地悪をするからこそ、さらに生きづらくなってしまう。
そうやって“悪いループ”から抜け出せなくなっていることが多いのです。
人を小バカにしたり、マウントをとってきたりする人も同様。劣等感があるけど自分を肯定したいから、「自分よりも相手は劣っている」と思いたくなる。また、「自分は正しい」と思い込みたいから、「相手が間違っていること」にしたくなる。
その劣等感がある限り、相手に失礼な態度をとりやすいし、その結果、人間関係がうまくいかなくなり、さらにコンプレックスを抱くことになるでしょう。
そうやって、自ら自己を地獄の方向へと導いてしまうのです。
“生きづらい人”だと分かると、対応は変わってくる
もちろん意地悪をしてきたり、マウントをとられたりしたら、ムカッとくることは誰にでもあります。
でも、もしそんな相手の“残念な背景”まで見ることができたら、反撃しようとは思わなくなることは多い。「この人は、生きづらい人なのだ」と思えたら、仕返しなんてするよりも、スーッとよけて距離を空けるようになることも。
同じ土俵に乗らないことは、「自らを救う」ことにもなり得ます。なぜなら、怒りや憎しみの感情を抱くと、自分の心を消耗させるからです。
「嫌われる側」よりも「嫌う側」のほうが無駄なエネルギーを使い、精神的に疲れることは多い。
そんな残念な相手のために、自分の心を乱している場合ではありません。イライラしていると、他のこともうまくいかなくなっていきますしね。
だから、残念な相手に対しては、「悪い人」よりも「生きづらい人」だと思えるようになったほうが、自分も楽になれることは多いのです。
では、どうしてこの世の中には、こんなにも「生きづらい人」が増えているのでしょうか。それについては、次のページで紹介します。
【漫画】職場にいる意地悪な人の対処法
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