「アラフィフの壁」を無理なく、軽やかに越え続ける漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが、自らのアンテナに引っかかった事象を紐解く連載です。今月は本連載ファッション企画でおなじみスタイリスト室井由美子さんをゲストにお迎えし、なめ子さんの「デニム苦手意識」を払拭します。前回、室井さんオススメの最旬デニム6本を穿き比べ、忖度なしでレビューしたなめ子さん。でも、今度はデニムに一体どんなトップスを合わるのが正解なのかわからない……再び室井さんにお知恵を拝借します。
マリリン・モンローの名を冠したハイライズ&ストレートデニムはトップスインor短丈トップスを合わせて
代官山のHAUNTで、スタイリストの室井由美子さんがセレクトしてくださった「デニム6本穿き比べ」という体力勝負企画のあと、さらに2本を選んでコーディネイト。
室井由美子さん
mi-molletでもおなじみの人気スタイリスト。1977年生まれ、身長155㎝。シンプルで、ほんのりモードが漂うリュクスなアイテム選びとスタイリングに定評がある。
インスタグラム @yumikomuroi
YouTube:「ムロリンchannel」
まずは、「RED CARD TOKYO」の「MM66」から。マリリン・モンローが愛用していたとされるデニム、「リーバイス701」をオマージュしたデザインです。ダイナマイトボディのマリリンならスムーズに穿けたと思いますが、ウエストまわりがタイトなので、ボタンが閉じるかどうかハラハラします。ただ、その圧迫感でコルセット的に姿勢が良くなる効果もありそうです。
「ハイライズでストレートなので、インした方がバランスがいいです。クロップト丈の場合ならアウトでも合います」と、室井さん。
今回はクローゼットから発掘したイザベル マラン エトワールのトップスと組み合わせてみました。丈が短めなのでハイライズのデニムとも相性が良いです。マリリン・モンローならお腹チラ見せするところですが、身持ちが固いのでお腹が見えない丈のトップスをセレクト(しかもインナーにはタンクトップでガード)。
マリリン・モンロー好みのデザインだけあって、女性の体を美しく見せるシルエットです。「後ろ姿のヒップラインの丸みも強調されます」とのことで、マリリンの体形に1ミリくらい近付けるかもしれません。画像検索するとマリリンは白いシャツをインしてデニムをエレガントに穿きこなしていました。 マリリンというとスカートがめくれ上がったイメージばかり先行していますが、これからはデニム姿を思い出したいです。
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