とどまることを知らない韓国ドラマブーム。
当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。
今期大ヒットした韓国ドラマといえば『キング・ザ・ランド』です。8月6日に最終回を迎えましたが、Netflixのグローバルチャートでも堂々の一位を獲得し、世界的なヒットを記録しました。
『キング・ザ・ランド』は放送開始前から注目を集めていました。その理由は、少女時代のユナと2PMのジュノという超人気演技ドル※同士の豪華共演が期待されていたからです。
※演技ドルとは:アイドルだけではく、俳優としても活躍するK-POPアイドルたちのこと
気になるあらすじは……というと、大手ホテルを舞台に、ジュノ演じる御曹司のク・ウォンと、ユナ演じるホテル従業員のチョン・サランが次第に惹かれあっていく様子を描いたラブロマンス。
それだけ聞くと、“財閥のイケメン御曹司と一般女性の身分違いの恋”という韓国ドラマによくある設定で、既視感のあるベタなラブコメ…という印象を持つ人も少なくないでしょう。
実際に全16話を通して、ツンデレ御曹司がヒロインに惚れていく過程や、財閥モノらしく親から結婚を反対されていく様子などは、想定内のストーリー展開。
特に中盤以降は、これでもか! というほどユナとジュノのラブラブっぷりがひたすら描かれ、これといった大事件が起こるわけでもありません。
近年世界的にヒットした韓国ドラマを振り返ってみると、『ザ・グローリー』のような刺激的で強烈なストーリーや、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のように今まで扱うことのなかったテーマを取り上げ、社会的な問題に着目した作品など。
そんな中、非常にベタなストーリー展開で、目新しさは一切ないといえる『キング・ザ・ランド』が大ヒットしたのはなぜなのでしょうか。
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