演技とは思えないラブラブっぷり。名作にも劣らぬ最強ケミ!
韓国エンタメを語るにおいて欠かせない単語の一つに「ケミ」という言葉があります。これは「ケミストリー」の略なのですが、K-POPグループのメンバー同士や、ドラマの主演カップルなどの相性を語る際によく使われます。
そして『キング・ザ・ランド』の一番の強みが、どんなドラマの主演カップルにも負けない、ユナとジュノのケミの素晴らしさ。
これまで観た韓国ドラマの中で、個人的に主演カップルのケミが最強だと思った作品をあげるなら、『愛の不時着』のソン・イェジン×ヒョンビン、『キム秘書はいったい、なぜ?』のパク・ミニョン×パク・ソジュン、『太陽の末裔』のソン・ヘギョ×ソン・ジュンギなど。数え上げるとキリがないのですが……。
(もっとも『愛の不時着』の二人はその後結婚していますし、『太陽の末裔』に関していえば、結婚して離婚もしていますが)
しかし、これらの超名作にも決して劣らぬほど、『キング・ザ・ランド』のユナとジュノのケミは完璧でした! 放送中に二人の熱愛説まで飛び出し、双方の事務所がすぐに否定するという騒動にまで発展したほど。
ファンの皆さんには本当に申し訳ないのですが、私は「二人が本当に付き合っていたらいいな……」なんて願っていたので、事務所が否定した時はちょっぴり肩を落としてしまいました。だって、そのくらい二人はお似合いなんですもの……!
しかし熱愛が疑われるほど二人のケミが良いのには、理由があります。
ユナは少女時代のメンバーとして、そしてジュノは2PMのメンバーとして、厳しい韓国芸能界を生き抜いてきたトップアイドルたち。また、少女時代と2PMは“第二世代”といわれる同世代のグループ(第二世代は日本でもK-POPが大ブームとなったBIGBANGやKARAなどもいる世代)です。
それぞれデビューから15 年以上経っていますが、ユナは女優としてのキャリアをコツコツと積み上げ、昨年は『ビッグマウス』でイ・ジョンソクの妻役を演じ、その演技が大好評。
またジュノは、2021年の『赤い袖先』が高い評価を受け、MBC最優秀演技賞など数々の賞を獲得しました。それが追い風となり、アイドルとしても再ブレイクを果たしたといわれています。
そんな二人がタッグを組んだのが、『キング・ザ・ランド』でした。アイドルとして同じ時代を共に生きてきた二人だからこその強い絆が、最強のケミを生み出したのだと感じます。
“寿命が短い”といわれる韓国アイドル業界において、アイドルたちは日々、世代交代を恐れ、先の見えない不安を抱えているといいます。グループのデビューから15年以上経った二人が、こうして世界的なスターとして輝き続ける姿は、きっと後輩アイドルたちにも多くの夢や希望を与えているのではないでしょうか。
ちなみにライターの私は、まさに第二世代がキッカケでK-POPが好きになりました。第二世代グループの全盛期に熱狂した一人として、二人の活躍は本当に胸熱。なぜか自分まで「よし、私もまだまだ頑張るぞ……!」という、不思議なエネルギーをもらっています。
話は戻りますが、『キング・ザ・ランド』のサランとク・ウォンは、本当に息がピッタリ。
「これってきっとアドリブだよね……?」という瞬間がたびたびあり、テンポの良い掛け合いも絡み合う熱い視線も、とても演技とは思えずあまりに自然です。心からお互いを思いやり、信頼しあっているように見えて、ドキドキしてしまいます。
これぞ眼福。二人が作り出す美しい世界観に注目!
ドラマの設定には、若干ツッコミどころも多数あります。
ホテルの役員であるク・ウォンが、仕事に恋愛を持ち込みすぎて完全に公私混同しすぎているところとか、玉ねぎも剥けなかったはずなのになぜかいきなりプロ並みの料理をマスターしているところとか……(笑)。
しかしそんなのはどうでも良くなるくらい、二人が作り出す世界が美しいんです。これぞ眼福です。
ウォンがサランに料理を振る舞った際のロマンティックなキスシーン(ジュノのシャツ越しの肉体にも注目。そういえば野獣系アイドルなんだった! とハッとさせられます)や、バンコクで撮影された幻想的なプールのシーンなど、見どころはたくさん。
美しすぎる二人にうっとりしたり、にんまりしたり。こんなにパーフェクトなカップルがこの世に存在するのでしょうか。ああ、泣けるほど羨ましい……!
『キング・ザ・ランド』は、一般女性が御曹司に見初められるシンデレラストーリーかと思いきや、やはり現代ならではの要素もしっかりと詰められています。
サランはホテル社員として超優秀なので、会長であるウォンの父親からは一目置かれる存在。さらに彼女は、その実力を活かして自立し、自分の夢を叶えようとしていくのです。
そんなサランの姿に、「女性が男性に幸せにしてもらう時代は終わった。自分の夢は自分で叶える」という新しいヒロイン像を見た気がしました。
古典的なようで現代らしさもあるラブコメ『キング・ザ・ランド』。ぜひご覧ください。
後編はこちら
後編では、ドラマ中に出てきた韓国料理のレシピを公開中!>>>
これぞ眼福…美しい二人のロマンスにウットリ!
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構成/山本理沙
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