桜が春の代名詞であるように、秋コスメの定番となりつつある金木犀。山田詠美さんの小説で「金木犀を食べたの」と、恋の甘さを表現した文章がありました。20年以上前に読んだはずなのに、香りにまつわる記憶って強烈だと思います。英語では「オスマンサス」。甘さの中にも深みを感じる香りは、単純ではない恋のような感情を表現するのにもピッタリですが、大人ならではの美しさを表現するのにも◎。桜と同じく儚く散るから、今この時期だけの香りです。時期の決められたお着物の柄のような粋を感じますね。今週のお助けコスメはこちらです。 

正確にはボディとヘアの両方に使えるオイル。パフュームオイルというだけあり、三階調で時間と共に変化する本格的な香調設計。ウォーター層とオイル層でツヤとフレッシュ感を両立したテクスチャが重すぎずいい感じです。オスマンサス パフュームインオイル【数量限定・8/30発売】¥7480/ロクシタン
 


香水未満ながら、しっかり香るヘアオイル


ボディにもヘアにも使えるだけあって、オイルは重たすぎない設計。ウォーター層とオイル層を振って混ぜて使うタイプですので、水系成分が入るぶんややさっぱりめです。そこはお好み次第かなと思いますが、【40代・ショートヘア・ウェットな仕上がりが好き】な私なりにレポしてみます。

しっかり振り混ぜるとこのように濁って乳化します。分離した状態がキレイだったけれど、これはこれでキュンとする見た目!
スプレーノズルになっています。ムラづきを防ぎたいので、つける前に髪を水スプレーでしっかり湿らせてからつけました。向きを変えながら3プッシュほど。これ以上つけると、金木犀の香りが強すぎるかも?と思い、ストップ。
髪全体には行き渡ったものの、前髪やもみあげなど細かいところのウェット感が物足りなかったので、手のひらにさらにワンプッシュ。手を使って細かいところに揉み込みました。
仕上がりです。いかがでしょうか? 全体的なまとまりと香りはこれくらいでちょうどよかったのですが、香りが強くなる覚悟で1.5倍の量を使えばぴょこぴょこ出てる毛もまとまったかも。私は細かくカットの入ったショートヘアなので、普段使うのはもっとオイリーなタイプなのですが、これはこれでシャンプーしやすそうだし気に入りました。アホ毛の少ないボブやロングの方はベタつかず香りも程よい使い心地なんじゃないでしょうか? 今思い切り楽しむのが正解な香りですから、使い惜しみせず秋で使い切りたい、という気持ちにもなりました。落ち葉舞い散る秋のお散歩や、テラスカフェみたいな場面では、もう少し大胆に量を増やしてもいいかもしれません。よろしければ、お試しになってみてください!
 


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