カナダに向いている人の特徴③ 円安・インフレでも、生活できるお金がある

 

これがないと元も子もないので、とても大事なことですね。数年前、1カナダドルは80円台だったのに、今は約107円。1000ドル払おうと思ったら、以前は80000円程度でよかったのに、今なら約107000円。約3万円近く余分に必要……。もし、学費で15000ドルや20000ドル必要だったら……数十万円余分にかかる計算です。まずは、この円安の問題がつきまといます。

さらには、インフレも! 普通のスーパーでの買い物でも日本の高級スーパーで買い物しているような値段ですし、外食も高くて、2人でランチをしたらファストフードだったとしても3000円程度かかってしまうし、ディナーに行こうと思ったら、あっという間に5000円以上かかってしまいます。日本のように1000円未満で食べられる外食はほぼないと思ったほうがいいでしょう。チップも15〜18%かかります。

インフレや金利の上昇で、賃貸物件の家賃もどんどん上がっていて、バンクーバーの郊外なのに、東京都心のような値段を払わなければならないことが多いんです……。家賃に関しては、カナダのどこに住むかによって変わりますが、とりわけバンクーバーは高いです。家賃が高いので、家を買う道はないのかと考えたこともあるのですが、購入するのはめちゃくちゃ高い! 10年前か20年前と比べると、倍以上の価格になっているところもあるとか。私のような一般人にはまったく手が出せない金額でした……。


こんな現状ですので、継続的に生活費を捻出できる状態であることは移住の必須条件。私のようにリモートで日本の仕事を続け収入を得ている人もいれば、ワークパーミット(就労許可証)を取ってカナダで働く道を見つけた人もいれば(これは話が長くなるので今回は詳しく書きませんが簡単ではないですね……)、日本に残っている家族に仕送りしてもらっている人もいれば、日本でしっかりと貯金をして、それを費用に充てている人もいれば、日本で会社を持っている人がカナダで会社を立ち上げ、新規事業を始め収入を得ている人もいます。

どんな方法であれ、生活費の確保ができるかどうかは、とても大きな問題です。

ちなみに、私は幸い移住後も日本の仕事をリモートで続けさせていただいておりますが、どんどん減っていく貯金を眺めては、毎月ドキドキしています。
 

 

カナダに向いている人の特徴④ 英語が苦手ではない

 

英語(とフランス語)が公用語であるカナダなので、当然のことではあるのですが……英語がペラペラでなくても良いものの、苦手意識があってできる限り話したくないという気持ちならば、カナダで生活するのは難しいかもしれません。

なぜなら、カナダで日本語が通じる場面は滅多にないからです。たとえば、観光地のハワイなら日本語が通じたり、日本語の表示があったりする場合が多いですが、カナダではそういったことはほぼありません。

余談になりますが、中国人や韓国人は、日本人と比べてカナダにとても多く住んでおり、それぞれのコミュニティや繋がりがかなりしっかりしているため、中国人や韓国人が多いエリアに住むと、その国の食材が買えるお店もたくさんあるし、銀行や不動産会社、病院でも中国語や韓国語を喋れる人が常駐している可能性はとても高いです。そのため、もし英語が苦手だったとしても、中国人や韓国人はそれなりに生活できる気がします。

一方、いろんな機関や会社に日本語が喋れる人が常駐していることはかなり稀ですし、学校の資料でも中国語版や韓国語版、インドのヒンディー語版はあっても、日本語版はあまり見かけません……。

息子は9月から中学生になるので、昨日担当の先生から私の携帯に長い長い留守番電話が入っていました。すべてが新しい環境に変わるので、一言一句たりとも聞き逃したくなかったのですが、一度聞いただけでは完全に理解できず……もう一度落ち着いてちゃんと聞かなければと思っているところです。