ミドルエイジが直面する介護やお金の問題について、介護の専門家でFP資格を持つ渋澤和世が、皆さんのお悩みにお答えします。今回相談に来られた40代の優子さんは、国からの年金だけでは老後の生活が心配で、公的年金を補う「個人年金保険」について考えているとのこと。話を聞いてみましょう。

前回記事
定年後の働き方で迷う50代。選択肢は再雇用?再就職?それともシニア起業?>>

 


50代を前に年金不安が…!

最近、50代を前にして、定年後の資金計画について真剣に考えるようになりました。子どもが独立して金銭的に余裕ができたこともあり、公的年金だけでは心もとないこのご時世、自分自身で年金を用意すべきなんじゃないかと思い始めたんです。

そこでまず思い浮かんだのが、以前ママ友に勧められた生命保険会社の個人年金保険でした。現役時代に払った保険料が老後に受け取れるというもので、貯金のようなものだとか。昔は払った保険料の1.5倍ぐらいの額がもらえていたといいます。

ただ、私のような4、50代は、老後資金が必要になるまでの期間が短いので、そもそも今から個人年金保険に加入するメリットはあるんだろうかという疑問が生まれました。

そこで生命保険に詳しい大学時代の友人に相談したところ、そもそも個人年金保険には大きく分けて「定額年金」と「変額年金」があるとのこと。危惧していた加入年齢に関しては、50代前半であれば商品の選択肢はまだあると教えてくれました。

また、所得税や住民税を抑える「個人年金保険料控除」を受けるためには、「保険料の払込期間が10年以上」、「年金受取期間が10年以上」などの条件があるということも知りました。

個人年金保険は通常60歳以降に受け取るもののようなので、もしかしたら今は個人年金保険に加入する最後のチャンスなのかもしれません。そこで、個人年金保険がどのような商品なのか、そもそも加入した方が良いのか、参考にしたいのでポイントを教えてください。

 
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