全力で発散すれば、幸せホルモンで心が上向く!
「ドドドドドッ! バタンッ!」、静かな部屋に突如として響き渡る大きな音――。さっきまで大人しくしていた猫が、猛ダッシュをしたり、高いところからジャンプしたり、元気いっぱいに運動会を始めると、飼い主としては、「毎度のこと」と思いつつも、隣近所に迷惑にならないか気になりますよね。
ですが、この「猫の運動会」というものは、ヒトが止めようとしたところで取り付く島もないケースがほとんどです。しかも、大興奮からしばらくして、ようやく動きを止めた猫の様子を見てみると、フーフーと激しく息を切らせながらも、どういうわけかその顔はとっても満足げ。
何を隠そうこの行動には、狩猟本能が満たされない猫がストレスを発散している説があるんです。日々の暮らしの中で、エネルギーが有り余ってしまいがちな家猫の場合、運動会をして脳内ホルモンを分泌させ、高揚感や多幸感を得ているのだとか。
これって、ストレス社会を生きるヒトにとっても、有効な手段になり得ると思うんです。運動や筋トレをすると、心が軽くなったり、明るい気持ちになったりするのがまさにそれ! ヒトも、スクワットや1段飛ばしで階段をのぼるといったやや体に負荷がかかるトレーニングをすると、エンドルフィン、セロトニン、ドーパミンなど複数のホルモンが分泌されて、メンタル面に良い作用をもたらすことがわかっています。
運動は体が鍛えられるだけでなく、快楽物質や幸せホルモンの分泌によって私たちの心にプラスに働きかけ、ストレス耐性を高める効果もあるんです。猫が普段のびのびとしているのは、ストレスコントロールが自然と上手くできているからなのかもしれません。
今日も猫にならって、マインドフルな1日を。
マインドフル猫 猫の運動会に学ぶ「ストレス耐性」の高め方
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文/高木沙織
編集/吉川明子
前回記事「猫に学ぶ「柔軟性」の高め方【マインドフル猫】」>>
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